「フリーナンスって実際のところ、どうなんだろう?」
この記事では、フリーランスのための入金口座サービスで、ピンチを総合的にサポートしてくれるサービスが盛りだくさんのフリーナンスについて利用者の声も交えながら解説していきます。
メリット | デメリット |
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クライアントとの万が一のトラブルや、仕事が続けられない状況になってしまったときの補償が充実しているほか、資金繰りのピンチも支えてくれるフリーランスに優しいサービスです。
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フリーナンスの運営会社の概要
フリーナンスを運営しているのは、上場会社GMOの子会社であるGMOクリエイターズネットワーク株式会社です。
会社名 | GMOクリエイターズネットワーク株式会社 |
設立日 | 2002年4月 |
会社所在地 | 【本社】 〒150-8512 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー、【福岡オフィス】〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神2丁目7番21号 天神プライム |
電話 | 03-5458-8056 |
事業内容 | フリーランス向け金融支援サービス |
資本金 | 9,165万円(2020年4月現在) |
株主構成 | GMOペパボ株式会社、GMOインターネット 株式会社、学校法人 早稲田大学、株式会社アクシス・ワン(第一交通産業グループ)、金田直己事務所 株式会社 |
取引銀行 | GMOあおぞらネット銀行 本店、三菱UFJ銀行 渋谷支店 |
提携・連携 | 動画制作サービス「VideoWorks」(参考記事) 九州電力「おけいこタウン」(参考記事) プロ契約サービスCARRY ME(参考記事) みらいワークス(参考記事) いいオフィス(参考記事) |
累計取り扱い金額 | 50億円(2021年6月) 参考記事 |
2社間 or 3社間 | 2社間ファクタリング |
手数料 | 一律3%~ |
審査完了・支払いまでの期間 | 支払いまで最短当日 |
「フリーナンス」運営会社の概要、リリースより引用
フリーナンスは、2018年10月に日本初のフリーランスに特化した金融支援サービスとして、サービスをスタートしました。
サービスの特徴
フリーナンスは、フリーランス向けの口座サービスです。
フリーナンスを使うことで、独自の屋号付きの口座を開設してクライアントからの入金管理ができるようになります。
加えて、口座に付随するサービスとして、フリーランスのピンチを支えるためのサービスがあります。
たとえば、あんしん補償は、クライアントとの間のトラブルにより、金銭補償が必要になったときに活用できます。
他には、資金繰りがピンチになったときのために、請求書を即日で現金化するサービス(即日払い)や、病気や怪我で入院して働けなくなったときのサポート(あんしん補償プラス)もあります。
※あんしん補償プラスは別途掛け金が必要になります。
即日払いは、2021年6月時点で申し込み額50億円を突破したほか、同年8月には、運送・配送業者向けサービスをリリースするなど力を入れています。
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運送・配送業者向け「ドライバー即日払いプラン」をリリース
このようにフリーナンスは、フリーランスとして仕事をしながら、フリーランス特有のビジネス上のリスクをサポートできる仕組みを持ったサービスなのです。
先日フリーナンスというサービス見つけて登録したんですが、審査通りました☺️
✅事故保険が自動付帯
✅請求書を買い取ってもらい即日払いできる
というフリーランス向けサービス。しかも登録無料‼️無料で保険がつくだけでもスゴイけど、支払いの不安解消にもなるし、外注先への先支払いにも便利👍 pic.twitter.com/5tUZ0JEEe5
— ショーヘー@デイトラ運営 (@showheyohtaki) March 20, 2019
フリーナンスのメリット・デメリット
フリーナンスのメリット、デメリットについて解説していきます。
フリーナンスのメリット
フリーナンスのメリットは、以下3つです。
- 損害賠償保険に加入できる
- 即日払いサービスがある
- 屋号付きの口座をオンライン上で作れる
それぞれ詳細を見ていきましょう。
損害賠償保険に加入できる
損害賠償保険に入ることで、仕事のミスやクライアント情報の漏洩によってクライアントに損害を与えたときに、無料で最大5000万円の保証をしてくれます。
サラリーマンと異なり、フリーランスとして仕事をしてミスをしたときには、自分自身で責任を持って対応する必要があります。
そのとき、損害賠償保険に加入しておけば、クライアントに対する補償を保険が肩代わりしてくれます。
最大補償額は、状況ごとに以下のように定められています。
業務遂行中の事故(ドローンの撮影中人に怪我をさせる) | 最高5,000万円 |
すでに終わった仕事による事故(自作したプロジェクトにより怪我人が出るなど) | 最高500万円 |
受託物の事故(仕事に使うもので借りていたものを壊してしまった) | 最高500万円 |
情報漏えい(仕事に使うパソコンがウイルスに感染して取引先の情報が漏洩してしまい、関係する会社に損失を与えた) | 最高500万円 |
著作権侵害による損害賠償請求 | 最高500万円 |
納品物の瑕疵(納品したものに欠品があり取引先に損失が出た場合) | 最高500万円 |
罹災した場合の納期遅延による損害賠償 | 状況により最高5億円 |
また、フリーナンスの損害賠償保険に入っていること自体が、反社ではないという証としても使えるので、社会的な信用を高めることにもつながります。
他には、あんしん補償プラスというサービスがあります。
あんしん補償プラスに加入していると、国内・国外問わずケガや病気で働けなくなった際に最長1年間の所得の補償を受けられるようになります。
どんなに注意していても事故は起こりますし、起こってからでは遅いんです。いざという時に備えて、保険に入っておくことは大切だと痛感しました。
「フリーナンス」公式ページの口コミより引用
即日払いサービスがある
資金繰りが厳しいときに、請求書を買い取って、最短で申し込み当日にお金を前払いしてくれる即日払いサービスがあります。
即日払いサービスを利用すると、クライアントに請求した金額を前倒しでフリーナンスから受け取ることができます。
一般的に企業相手の取引だと、フリーランスの報酬は、請求書を出してから1~2ヶ月後に入金されるのが一般的ですが、請求書を買い取ってくれることで資金不足の急場をしのぐことができます。
銀行融資とは異なり、将来ほぼ確実に現金化できる請求書を買い取るので、融資のような厳しい審査もありません。
さらに、フリーランスの即日払いは、2社間ファクタリングという仕組みを使っていて、取引先に現金化の事実を知らることもありません。
以下のような口コミからも、助かっている人がいることがわかります。
クライアントからディレクション自体を任されることも多く、その際にはデザインやイラストを仲間や知り合いに振ることもある為、クライアントからの振込前に彼らにお支払いしなければならないこともよくあります。そんなときに、支払いサイクルよりも前にお金を払ってもらえる即日払いは、非常に助かります。
「フリーナンス」公式ページの口コミより引用
即日払いは、最短だと即日とは言っていますが、実際には状況によって支払いまでの期間が異なります。
たとえば、こちらの方は審査に1日かかったそうです。
フリーナンス、審査に1日かかって朝に結果帰ってくるね。支払いはその日にしてくれるみたい。 pic.twitter.com/0RfCCytjA7
— kii (@tkii_k) January 25, 2019
なお、即日払いを利用する場合、請求額に対して3~10%の手数料が発生しますが、他のオンライン完結型ファクタリング会社の手数料と比べても遜色ない低水準になっています。
QuQuMo | 1~14.8% |
---|---|
yup「先払い」 | 一律10% |
PayToday | 1~9.5% |
フリーナンス | 3~10% |
ビートレーディング | 2%~ |
クライアントからの振込先を「フリーナンス口座」にしておき定期的にお金の振り込みがあると、与信スコアが高くなって即日払いの手数料が段階的に安くなっていきます。
屋号付きの口座をオンライン上で作れる
フリーナンス上で、自身の屋号付きの振り込み口座を簡単に作成できます。
銀行に行く時間や手間が省けるだけでなく、クライアントからも屋号付きの口座を持っていることで信用してもらえるようになります。
フリーナンスのデメリット
何かとフリーランスに優しいフリーナンスですが、デメリットもあります。
- フリーナンス口座を開設しないと保険加入できない
- 振込タイミングが遅いときがある
- メインバンクへの送金に手数料がかかる
- 法人との取引でしか使用できない
- 多額の入金には都度請求書の提出が必要になる
フリーナンス口座を開設しないと保険加入できない
あんしん補償は、フリーランスにとって大変お得な保険ですが、利用するためにはフリーナンスの口座開設が必須で、かつクライアントから振り込み実績が必要です。
保険だけを利用することはできないので要注意です。
振込タイミングが遅い場合がある
フリーナンス口座にクライアントから入金されるタイミングは、週1回・毎月初・毎月末です。
そのため、最長で6日間、現金が引き出せなくなります。
メインバンクへの送金に手数料がかかる
フリーナンスの口座からメインバンクへ振り替えしてもらう場合、手数料350円がかかります。
法人との取引でしか使用できない
フリーナンスの口座への振り込みは、法人との取引に限定されています。
個人間取引では、フリーナンスの口座は利用できないので要注意です。
多額の入金には都度請求書の提出が必要になる
フリーナンスの口座に入金する際に、一般的には請求書の提示義務はありません。
しかし、クライアントから多額の入金が事前申告なしに振り込まれた場合、請求書の提示が求められることがあります。
請求書を提示して承認を得ることで、初めてお金を引き出せるようになります。
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フリーナンスを実際に利用した11人の声
当サイトでも、独自にフリーナンスを使っている11人に、サービスの実態を聞いてみました。
まず、「フリーナンスのサービスの中で、最も魅力に感じたサービスは?」と聞いてみたところ、以下のような結果でした。
あんしん補償 | 5人 |
即日払い | 5人 |
あんしん補償プラス | 1人 |
あんしん補償と即日払いにメリットを感じて利用している人がほとんどでした。
次にフリーナンスの良かった点を聞いてみました。
フリーナンスの良かった点(主な意見を抜粋)
- フリーナンスを通していると、依頼主側が安心してくれて取引しやすい。(23歳男性)
- クライアントから信頼してもらえるようになり、案件も取りやすくなった。(38歳男性)
- クライアントと主張の食い違いがあった時でも安心できるようになったのが良かった。(40歳女性)
- 仕事でトラブルが発生したときの対応や、自分で資金繰りのマネジメントをすることに不安があったが、フリーナンスを使うようになってから安心できるようになった。(34歳女性)
- 売上の回収など万が一お金の流れが滞ったときへの備えができ、安心して仕事ができる。(33歳女性)
- 即日払いのサービスがあり、すぐにお金が欲しい時でも困らなくなりました。(22歳男性)
- 急いで何かを支払いをするときに困らなくなりました。(35歳男性)
フリーナンスのイマイチな点も聞いてみました。
フリーナンスのイマイチな点(主な意見を抜粋)
- 即日払いの手数料が10%と高く感じた。複数回利用すると手数料が下がる仕組みですが、下がるまでにも何度も高い手数料で利用する必要がある点がマイナスポイントだと感じている。(38歳男性)
- 即日払いの手数料が高いと感じた。(40歳女性)
- 即日払いの手数料が上限の10%だった。対応はとても早かったが、後から他のファクタリング会社を調べたら、キャンペーンをやっているところもあったので、もう少し比較してから利用してもよかったかもしれない。(26歳女性)
- あんしん補償プラスの掛け金が高いと感じた。(31歳男性)
ほとんどの人が即日払いの手数料の高さをデメリットとして挙げていました。
手数料は3~10%と書かれているものの、実態としては初回利用時は上限の10%程度の手数料が必要になるようです。
ただ、あんしん補償を無料で利用できることを考えると、初回に10%の手数料がかかるのは許容範囲と言えるのかもしれません。
また、あんしん補償プラスの掛け金が高いと感じている人もいましたが、実際にフリーナンスの説明によると団体割引により他社の保険よりは随分安く利用できるようではあります。
一方で、11人中6人は、「イマイチだと思ったところは特にない」と答えているので、サービス全般としては満足度が高いようです。
上記の調査とは、別に即日払いを利用した人の声も聞いてみたところ、以下のとおりでした。
結論
即日払いの手数料の高さを許容すれば、フリーランスの安心を提供できる優れたサービスである。
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申し込み手順と必要書類
※動画版の申し込み手順は以下をご覧ください。
「フリーナンス」のトップページにある「新規登録」のボタンを押します。
メールアドレスの入力画面が出てくるので、メールアドレスを登録します。
メールアドレスを認証してアカウントを作成したら、個人なら運転免許証やパスポート、法人なら登記簿謄本と身分証を添えてユーザー情報を登録します。
あとは、請求書に記載する振込先や、クラウドソーシングに登録している振込先をフリーナンスの口座(自身の屋号をつけた口座)にすれば利用できるようになります。
即日払いを利用する場合は、以下の書類・情報が必要になります。
- 請求先社名
- 請求日
- 請求金額(源泉徴収税を引く前の金額に消費税を加えた金額)
- 振り込み期限
- 振込先口座
請求書ファイルと同時に、仕事に関するエビデンス(納品物など)をアップロードすると即日払いの審査がよりスムーズになります。
内容によっては、ZOOMでの面談も求められます。
フリーナンスの即日払い審査でZOOMが必要となった場合、デスクトップ環境でWEBカメラが無い場合にはスマートフォンとの併用が可能です。今日行ってみた方法ですが、フリーナンスから届いたZOOMアクセスリンクへPCとスマートフォン両方からアクセスします。
— widesys2014 (@widesys2014) July 8, 2021
まとめ
以上、フリーランスに優しいサービス「フリーナンス」の解説でした。
- フリーナンスは、クライアントとのトラブルや自身の病気等に備えた保険や、資金繰りのピンチを救う即日払いなどのサービスがついたフリーランスのためのサービスである。
- フリーランスのメリットとして、損害賠償保険に加入できること、即日払いサービスがあること、屋号付きの口座をオンライン上で作れることが挙げられる。
- 一方でデメリットとして、フリーナンス口座を開設しないと保険加入できないこと、振込タイミングが遅いときがあること、メインバンクへの送金に手数料がかかること、法人との取引でしか使用できないこと、多額の入金には都度請求書の提出が必要になることが挙げられる。
- 実際に利用している人の声を聞いてみたところ、クライアントとの取引や資金繰りでの安心感が得られる声が多数聞かれた一方で、即日払いの手数料の高さを指摘する声が見られた。ただ、基本サービスを無料で使えることを考えると、トータルとして優れたサービスだと言える。
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