40代でサラリーマンから独立してしばらくの間、上場企業を含む複数の会社から業務を受託するフリーランスとして働いていました。(現在は、会社を作ってマネジメントしています)
独立した当初は、仕事を満足に得ることができずに苦労しましたが、独立から1年が経過してさまざまな会社から業務を受託できるようになってきました。
この記事では、そもそもなぜ独立してフリーランスになったのか?私と同じようにサラリーマンからフリーランスになることを考えている人は、サラリーマン時代に何をやっておくべきなのか?をまとめてみました。
独立してフリーランスになった理由
私が独立してフリーランスになった理由は、以下の2点です。
- 会社員のまま居続けるよりも、成長し続けられると感じたから
- 正社員という働き方が、時代遅れになると思ったから
会社員よりも成長できる
40代まで会社員を続けていると、確実にマンネリ化してきます。
かつては挑戦的な業務だと思っていたことが、次第に慣れてくるようになり、自分でないとできない業務は全体の20%程度で残りの80%はルーチン業務になってきます。
また、多くの会議に出席することで時間が消費されるようになり、出世の階段を登っても、社内価値は上がれど市場価値とイコールではありません。
上の役職を目指すべきかという相談を受けるけど、役職が上がることで出せるバリューが高まるなら昇進を目指すべきだし、そうでないなら目指すべきではないと思う
役職はバリューを出すための手段であって、役職につくことをキャリアの目標にすると転職面接で「部長ができます」という人になってしまう
— セーシン (@n_spirit2004) May 6, 2020
そうした環境の中で50代まで仕事を続けるよりも、体力があるときに一度会社を離れて新たな挑戦を始めた方が、さらなる成長を望めると考えるようになりました。
【40代サラリーマンの悩み】仕事のマンネリ・つまらないから抜ける3つの方法
正社員が時代遅れになる
独立してからさらに強く思うようになりましたが、ネットインフラが整備されている現代において、会社に所属して仕事をすることの意味合いがなくなりつつあります。
会社側としては必要な人材を必要なときにだけ調達できればそれでよいですし、働く側も自分の価値を複数の会社に提供した方が無駄な時間も無くなって、より多くの対価を得られる可能性が出てきます。
すでにフリーランスを活用しているソフトウェア業界や建設業界では、必要なときに必要な人をという考え方は当たり前になっていますが、ネットで多くの仕事を完結できる現代なら、こうしたスタイルが他の業界にも波及してと考えるのは自然だと思っています。
感染症の影響で在宅勤務が主流になってくる中で、会社に出社するという概念が変わりましたが、次第に会社に所属するという概念を変えていくことにもつながっていくでしょう。
正社員であることが時代遅れになるのもそう遠くはない未来だとすれば、今のうちにフリーランスとしての仕事の仕方を身に着けておくべだと考えたのです。
私の知人に、誰がも知る超有名大手企業の部長をやめて、フリーランスになった人もいます。
40代中盤で大手企業の部長からフリーランスになった人の話を聞いたけど、安定していたがゆえに将来に危機感を持って独立、今は複数の会社と楽しそうに仕事をしている。
サラリーマンのうちにいつでもフリーランスとしてやっていける能力・人脈を培っておくと、将来の働き方の選択肢を増やせるよね。
— セーシン (@n_spirit2004) May 2, 2020
フリーランスへの向き不向きの見極め
誰もがフリーランスになるべきか?というと、そうも思っていませんし、全ての仕事がフリーランスによって成り立つ世界になるとも思っていません。
しかし、多くの会社でフリーランスの需要は増えていくと思っているので、フリーランスに興味を持っているなら、サラリーマンでいるうちにフリーランスの適性を見極めておくべきだと思っています。
私自身がフリーランスを経験してみてフリーランス向きの人とは、以下のような人だと思っています。
- 仕事のやり方を工夫して顧客に提案できる人
- お金と時間管理ができる人
- 相談相手が少なくても耐えられる人
これと逆の人には、フリーランスは向いていないと思います。
仕事のやり方を工夫して顧客に提案できる人
わからないことは自分で調べる、よりよいやり方を考えて顧客にWIN-WINの提案をできることはとても大事です。
会社にいると、わからないことがあれば上司に聞いたり、同僚に聞いたりして解決できるかもしれませんが、フリーランスになると自分で調べることが圧倒的に増えます。
もちろん、アドバイスをくれる仲間がいるなら、そうした人達に聞いてもよいでしょうが、そうしたネットワークを自分で作ることも含めて自分で考えて動く必要があります。
そして、顧客とのWIN-WINを実現できる工夫をすることで、将来的な単価UPや、継続受注の獲得につながっていきます。
顧客の課題を見つけ続けるという姿勢も大事になってきます。
フリーランスとして顧客から継続発注してもらうコツは、顧客を深く理解して顧客が気づいていない課題を見つける努力をし続けることだね。
顧客がわかっている課題だと単発で解決して契約終了となってしまうけど、新たな課題を発見して新たな解決策を用意できると関係が途切れることはない。
— セーシン (@n_spirit2004) September 28, 2020
一方で、顧客から言われたことだけをやる人は、単価も安くなってしまいますし、顧客から簡単に他のフリーランスに切り替えられてしまいます。
お金と時間の管理ができる人
会社員だと、給料を毎月もらえるのでプライベート以外でお金の管理のことを考える必要はありませんし、勤務時間も決まっているので、時間もある程度は管理されています。
しかし、フリーランスになると、見積書や請求書を自分で作らないといけないですし、顧客と直接契約書を取り交わす場合もあります。
クラウドワークスやランサーズなどのプラットフォームを使う場合でも、金額は自分である程度決めて提案しないといけません。
また、勤務時間が決められておらず、上司からの指示や進捗管理もないので、納期設定と納期までの段取りを全て自分で考える必要があります。
納期を長めにとれば、他のフリーランスに仕事を奪われるかもしれませんし、短めにとれば最悪徹夜して納品という事態もあり得ます。
こうしたお金と時間の管理能力に自信がない人は、フリーランスに向いていないと思っています。
相談相手が少なくても耐えられる人
フリーランスは孤独な時間が多いです。
会社員だと、仕事で問題が起きたときに、相談したり、愚痴を言ったりする相手が事務所内や身近にいるかもしれませんが、フリーランスだと相談相手は極端に少ないです。
顧客から受託する仕事は、機密保持を要するものも多いので、具体的な内容を明かして相談することもできない場合があります。
したがって、自分の中で課題と解決策を完結させることが苦にならないならフリーランスに向いていますが、そうでないならフリーランスにはならない方がよいかもしれません。
フリーランスに備えてサラリーマン時代にやっておくべきこと
フリーランスを目指すにあたって、サラリーマン時代にやっておくべきだと思うことを3つ紹介します。
適性とニーズを見極める
上記の適性は実際にやってみないとわからないところがあります。
また、自分がどれだけ稼げるポテンシャルがあるのか、稼ぐにはどういう方向でスキルを伸ばせばよいのかなども実際にやってみないとわかりません。
しかし、いきなり会社員を辞めてフリーランスになるのは相当リスキーなので、ある程度、適性がわかり、顧客のニーズを満たす方法がわかってからチャレンジするべきだと思っています。
では、サラリーマン時代に何をやっておくべきでしょうか。
おすすめは在宅でもできる副業から始めてみることです。
登録してすぐに稼げることはまずないので、最初は稼ぐことに主眼を置くよりも、自分の適性を掴み、顧客のニーズを把握する目的で始めてみるのをおすすめします。
今の会社を辞めたときに、その会社から仕事を受注できるかを考えてみる
1つの思考実験としてやってみるとよいと思っているのが、今の会社を辞めたときに、その会社から外注という形で仕事を受注できるかどうかを考えてみることです。
40歳になったときに今勤務している会社を辞めて、その会社や取引先から外注という位置づけで仕事を受託できるようになっているか?というのが、自分が磨くべきスキルを考える1つの指針になりそう。
— セーシン (@n_spirit2004) October 3, 2020
もし自分が会社側の人間だったときに、今やっている仕事の全部または一部を外注として自分に発注すると思えるなら、フリーランスとしてやっていける可能性は高いでしょう。
逆に、自分に仕事を発注するなんてあり得ないと思ってしまうなら、準備期間のうちに自分が仕事を発注してもらえるようなスキルを磨くことを考えておくべきでしょう。
見込み顧客を獲得する
最後にやるべきことは、見込み顧客を獲得することです。
40代にもなれば、それまでの仕事を通じていくつかの人脈があるはずです。
まずは現在の勤務先、(転職経験がある場合は)過去の勤務先、取引先などから仕事を獲得できそうなのかを考えてみるとよいでしょう。
先ほど紹介した大手企業の元部長は、元の勤務先からも仕事を受注しています。
また、後ほど紹介するクラウドワークスのようなクラウドソーシングを活用する方法もあります。
最初は、クラウドソーシング上で仕事をした後に、それとは別の案件を個別に受けるやり方です。
私の場合、フリーランスの時代に10社以上のクライアントを獲得しましたが、5件はクラウドソーシングの仕事をきっかけにしたクライアントでした。
サラリーマンのうちに副業で実際に顧客を獲得できれば言うことなしですが、少なくとも見込みがある状態にしておくことは大事です。
顧客ニーズ把握・見込み顧客獲得に適したプラットフォーム
上のリンクでも紹介していますが、顧客ニーズを掴むのに適したプラットフォームを紹介します。
クラウドワークス
クラウドワークスは、発注者とフリーランスをマッチングするためのプラットフォームで、クラウドワークス上で発注者から仕事を受注して納品、決済までをすることができます。
仕事によっては、全く顔を出すことなく、打合せから納品まで完了させることができます。
▼▼公式ページ▼▼
クラウドワークスと似たようなプラットフォームとしては、ランサーズがあります。
関連記事:クラウドワークスで月3万円を稼いだ方法
ビザスク
ビザスクは、スポットコンサルのプラットフォームです。
ENS(エキスパート・ネットワーク・サービス)とも呼ばれています。
スキマ時間で自分の専門的知見をお金に変換できるサービスで、時給は1~3万円程度です。
ビザスクは、稼げるプラットフォームではありませんが、世の中のニーズと自分のスキルにどこにマッチするポイントがあるのかを探るのに適しています。
▼▼無料登録(公式ページ)▼▼
関連記事:【ビザスク体験談】時給1~3万円の副業コンサル【評判は?】
まとめ
以上、40代フリーランスになるにあたって、考えるべきこと、準備すべきことでした。
なお、フリーランスとして独立する際に重要となることの一つが、起業のアイデア出しです。
「起業のアイデアの出し方とは?成功した事例も紹介|バーチャルオフィス1」では、起業アイデアの出し方や成功事例を詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。