この記事では、おすすめのビジネス書の中から、年末年始に向けて、私がおすすめする書籍を紹介していきます。
今回は「令和の時代の働き方、生き方」を考えるための本を取り上げてみました。
働き方2.0vs4.0
働き方1.0=年功序列、終身雇用
働き方2.0=成果主義に基づいたグローバルスタンダート
働き方3.0=プロジェクト単位でスペシャリストが離合集散
働き方4.0=フリーエージェント
働き方5.0=機械が全ての仕事を行うユートピア
本書では、働き方1.0から5.0までをこのように定義づけた上で、2.0と4.0の世界を対比しながら、これからの働き方についてまとめています。
日本で前近代的な働き方が推奨された理由から今後の変化、未来世界の中で生き残る上で必要なマインドセットについて解説。
人生100年時代を迎えるにあたって、年齢に関係なく未来を見据えてマインドセットを変えていくことの重要性も説いています。
こんな方におすすめ | 未来の世界で生き残る方法を考えたい方 |
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ニュータイプの時代
元ボストン・コンサルティンググループのコンサルタントで、その鋭い切り口から数々の人気書籍を出してきた山口周氏の最新刊です。
これからの時代は、過去の経験が急速に陳腐化していくことを示唆。
その中で、新しい挑戦を続けたものだけが、非連続な変化を遂げる世界の中で、新たな知見を獲得し続けると説いています。
ニュータイプの時代 読了
・世の中にはクソ仕事が蔓延している
・予測、経験、最適化が無価値になる
・どうやって?より何を?なぜ?
・問題を解くより発見・提起することが重要になる
・組織間を越境して動く時代になる今後の働き方に示唆を与えてくれる一冊ですhttps://t.co/gJ3Ful8MQf
— セーシン (@n_spirit2004) July 22, 2019
こんな方におすすめ | 何となく仕事がつまらないと感じている方 |
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詳細の書評はこちらに載せています。
0→1の発想を生み出す「問いかけ」の力
世の中の変化のスピードが早くになるにつれて、未来予測はますます難易度が上がっています。そんな中で、必要になるマインドセットは「未来を予測」するのではなく、未来を「自らの手で創っていくこと。
そうした中で求められるスキルは、「答えを探す力」ではなく、「問いを立てる力」だとされています。
本書は、その問いを立てるときに有効となるアプローチを「IDEO(アイディオ)」というデザインコンサルティング会社に勤務する日本人がまとめたものです。
「0→1の発想を生み出す「問いかけ」の力」読了
デザインコンサルIDEO(アイディオ)勤務の野々村氏著
”変化の早い世の中では、「未来予測」より「自ら未来創造」が大切”
問いかけの原点は好奇心、「馬鹿と思われる」ことを気にしない重要さを改めて認識https://t.co/XR8dyOtlM0
— セーシン (@n_spirit2004) September 13, 2019
こんな方におすすめ | 課題解決能力ではなく、課題設定能力を磨きたい方 |
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詳細の書評はこちらに載せています。
転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方
今や転職・副業というキーワードですっかり有名人になったmoto氏。
そのmoto氏が、自身の生い立ちから、社会人経験を通じて得た挑戦や苦労、そして副業の考え方をまとめた一冊です。
早速拝読しました
・能力を高める場は経験したことのない仕事の中にある
・副業があるから本業でも大きな挑戦ができる
・働く形態ではなく、自分がどう働くかが大事幼少時から社会人になった後まで、制約条件をどう生かすか?を工夫する連続だったことが本書を読んでよくわかりました https://t.co/nKxVEXFVlE
— セーシン (@n_spirit2004) July 30, 2019
こんな方におすすめ | 小さな実績をテコにしてステップアップを目指す方法を知りたい方 |
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詳細の書評はこちらに載せています。
生産性
元マッキンゼーコンサルタントの伊賀氏が生産性(=アウトプット/インプット)の重要性を説いた一冊です。
働き方改革というと、残業削減や会議削減などインプットに目が行きがちですが、単にインプット側の削減ばかりを声高に叫ぶ状態に警鐘を鳴らしています。大事なのはアウトプットも最大化するという発想で、顧客により高く売れるようにしたり、高く買ってもらうために製品の価値を上げるようにしたりすることが重要だとしています。
もうひとつは、オペレーショナルな作業の生産性を徹底的にあげて、その分をイノベーションを生む時間に投入する。そのイノベーションから、さらなる生産性(アウトプットの向上も含めた)向上を実現することだ大切だとしています。
普段の仕事の中で、生産性の概念が希薄になっている方、この本を読むと考えさせられる部分が多いにあると思います。
こんな方におすすめ | 働き方改革の本質を知りたい方 |
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最短で達成する 全体最適のプロジェクトマネジメント
イノベーションと言うと、優れた人間だけが実現できることのように思われがちですが、本書ではそうした一般的な考え方に真っ向から反論。
マツダやパナソニックを始めとした成功事例を随所に盛り込みながら、誰でも問いに答えていくだけでイノベーションができるプロセスが紹介されています。
- 3つの目から顧客が持つ本質的な課題となっている限界を見つけ出す。
- 10年後の振り切ったWOWを考えてみてカタログにしてしまう。
本書では、アイデア出しの場面だけに留まらずに、アイデアを元にどのように関係者の理解・協力を得るかという視点も盛り込まれています。
なお、この本の考え方の元になっているTOC制約理論については、以下の記事に詳細を記載しています。
こんな方におすすめ | 誰でも実行できるイノベーション手法を知りたい方 |
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FACTFULNESS(ファクトフルネス)
みなさんは世界で起きている本当の実態を知っていますか?
そんな問いかけをする本書は、世界の人が抱いている世界に対する誤解を定量的なデータを元に解説した一冊です。
世界の格差は縮まっている?アフリカはもはや貧困国とは呼べない?等々、世界の多くの人が今まで信じてきた常識を覆すさまざまなデータが盛り込まれています。
この本が働き方とどのように関係があるのか?
インターネットでシームレスに世界がつながっていく状況を踏まえると、日本のことだけを考えるだけでなく、世界の中の日本という考え方がより重要になります。
こうした本を読んで世界のトレンドを知っておくことも、マクロな観点での働き方改革には大変有用になると考えています。
こんな方におすすめ | 世界で起きていることを大局的に理解したい方 |
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Think Clearly
本書は、よりよい人生を送るための指針を各術研究に基づく考察から示した一冊です。
- 重要なのは、スタートよりも修正技術
- 考えるのはラク、行動する方が難しい
- 事後交渉は受け付けない、「ああいう人」だと思わせる
- 何を手に入れたかではなく、何を避けるか
- 得意、好き、評価されることを仕事にする
という行動原則に加えて、
- 反論の余地のないものには注意をする
- 心の引き算をする(常に悪い状態と比較すれば、幸せになる)
- 何かを過去の出来事のせいと考えるのはやめる
といった、気持ちのあり方までを説いています。
ボリュームはありますが、章ごとに上手にまとめらているので、気になるところをつまみ食いしながら読んでいくこともできます。
こんな方におすすめ | よい人生を送るための考え方を知りたい方 |
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サードドア-精神的資産のふやし方
この本に関しては、商品說明に書かれている以下の内容が、最も端的に本の中身を表しています。
人生、ビジネス、成功。
どれもナイトクラブみたいなものだ。つねに3つの入り口が用意されている。
ファーストドア:正面入り口だ。長い行列が弧を描いて続き、入れるかどうか
気をもみながら、99%の人がそこに並ぶ。セカンドドア:VIP専用入り口だ。億万長者、セレブ、名家に生まれた人だけが
利用できる。それから、いつだってそこにあるのに、誰も教えてくれないドアがある。サードドアだ。
本書は、地位も名声もない大学生が、成功者達とのインタビューをどのように成功させていったのか、その足跡をまとめたものです。
上記の気付きを得るに至った過程には何があったのか?
非常にボリュームのある本なので、長期休暇中に読むにはうってつけの一冊です。
ちなみに私の最も印象に残った箇所は、以下のとおりです。
話題の「サードドア」を読了
「大半の人は、社会からやれって言われたことをやる。でも立ち止まってしっかり考え、自分をちゃんと見つめれば さ、もっといい道があることに気づくんだ」
印象に残ったのはウォズニアックへのインタビューでのこの言葉
社会の常識を疑う目は常に持っておきたいですね
— セーシン (@n_spirit2004) September 3, 2019
こんな方におすすめ | 正面突破以外の抜け道の探し方を知りたい方 |
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なお、アマゾンオーディブル(Audible)なら、本を朗読した音声で聞けるので、通勤時間や車を運転している時間を有効に活用できます。
30日間は無料で体験できるので、ハンズフリーで本を聞く感覚をぜひ味わってみてください。(もちろん、気に入らなければ、無料期間中に退会することもできます。)
その他のおすすめ書籍はこちらで紹介しています