この記事では、おすすめのビジネス書の中から財務・会計・ファイナンスに関する学びを深められる、おすすめの本15冊をカテゴリー別に紹介していきます。
▼この記事で紹介している本▼
世界一楽しい決算書の読み方 | 決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 |
決算書の比較図鑑 | ビジネスアカウンティング |
バフェットの財務諸表を読む力 | グロービスMBAファイナンス |
ファイナンシャルマネジメント | 会社の値段 |
MBAバリュエーション | 企業価値評価 第6版 【上】 |
企業価値評価 第6版 【下】 | 企業価値評価(実践編) |
管理会計 | 管理会計の基本 |
稲盛和夫の実学 | – |
こんな人におすすめ
- 会計・ファイナンスの基礎を習得したい
- ファイナンスを応用した企業価値評価のやり方を学びたい
- 管理会計の要点を知りたい
財務諸表の見方・読み方の基礎を学べる5冊
財務諸表の読み方を基礎から教えてくれる5冊です。
世界一楽しい決算書の読み方
公認会計士とイラストレーターのコンビで描かれた決算書の入門書です。
貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書をその関係性まで含めて誰でもわかりやすく図解をしながら解説。
業界の事例も豊富に含まれているので、業界ごとの財務諸表の特徴も絵で見てわかるようになっています。
財務諸表の基礎を大雑把に把握しておきたいという人におすすめです。
決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法
本書では、具体的な事例を取り上げながら財務3表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)がどのように変化するのかをわかりやすく解説しています。
また、基礎的な内容に加えて、後半では、M&A時ののれん代の処理や事業再生時の減資などバランスシートが大きく変わる場面で、具体的にどの数字がどのように変わるのかを解説。
財務諸表の基礎からやや拡張的な内容まで、幅広く、かつわかりやすく読める一冊です。
決算書の比較図鑑
業種ごとの財務諸表がどのように異なるのかを比較すると、財務諸表の理解がより深まるようになります。
本書では、業界ごとの財務諸表の特徴を比例縮尺図を使った図解で解説し、その業種の中で複数の会社を比較させることで、各業界、各社のビジネスモデルの違いを浮き彫りにしています。
財務諸表を数字ではなく、図解で理解したい人におすすめです。
ビジネスアカウンティング
- 財務諸表の基本構成
- 連結財務諸表の見方
- 倒産企業の事例
- 損益分岐点分析や業績評価などの管理会計手法
- 国際会計基準への言及
など財務諸表の理解を大くくりで手助けしてくれる内容になっています。
前書きにも書かれているとおり「簿記や会計理論を知らない人が、仕事で財務諸表を役立てるべく書かれた一冊」なので、ビジネスパーソンとして財務会計の基礎をおさえておきたいという方におすすめの本です。
バフェットの財務諸表を読む力
本書は、アメリカの有名投資家ウォーレン・バフェット流投資術をわかりやすく財務諸表のレベルにまで落とし込み、58個のポイントにまとめています。
財務諸表の原理原則をもう一度教えてくれます。
興味のあるポイントだけをピックアップして読むこともできるので、手軽に手に取れる一冊です。
コーポレート・ファイナンスの基礎を学べる2冊
コーポレート・ファイナンスとは、企業価値を最大化するために必要なファイナンスに関する知識が体系化されたものです。
ファイナンス理論を学ぶには、まずコーポレート・ファイアンスの全体像を学ぶ必要があります。
なお、ファイナンス初心者の方は、ファイナンス初心者向けおすすめ本【最初に買うべき2冊】をご覧ください。
グロービスMBAファイナンス
経営学を教える大学院で有名なグロービスのMBAシリーズの中の一冊で、コーポレート・ファイナンスを基礎から学びたいというファイナンス初学者向けの入門書になっています。
本書では、企業価値とは、リスクとは、リターンとは、キャッシュフローとはという基礎に対して簡単な事例も交えてしっかり答えています。
内容は概論にとどまっているので、ファイナンスをこれから本格的に学びたい方は、本書を入門書として、このページで紹介している別の本とあわせて読むことをオススメします。
ファイナンシャルマネジメント
本書は、アメリカMBAでも活用されているファイナンスの教科書です。
ファイナンス、財務会計の基本的な内容をほぼ網羅しているので、財務予測の方法やデリバティブの基礎、DCF法による企業価値評価の方法を一通り学ぶことができます。
特にキャッシュフロー計算の際に、減価償却費、運転資本、埋没費用、本社費などの管理費をどのように扱うかなど説明している章は、実務でキャッシュフロー計算をする方には大変参考になる内容だと思います。
ファイナンスの勉強を始めようと思っている方には、入門書として上記グロービスの本と、本書をおすすめします。
企業価値評価・M&Aを学べる5冊
コーポレート・ファイナンスの知識をベースに、企業価値評価やM&Aについて、さらに突っ込んだ内容を勉強した方向けの5冊です。
会社の値段
実務経験を豊富に持ったM&Aアドバイザーである森生明氏が書いた、会社の値段を算定する必要性、値段の実体、値段の計算ツールを紹介する本です。
企業価値評価やM&Aを初めて学ぶ方におすすめの1冊です。
MBAバリュエーション
「会社の値段」と同じ森生明氏がまとめた、企業価値評価に関する本です。
DCF法、PER、EBITDA倍率など、実際に実務で使うさまざまな方法で企業価値評価を紹介。
詳細を掘り下げるというよりは、考え方の大枠を示す感じで書かれているので、財務の知識を少しでも持っていれば十分に内容を理解できるようになっています。
企業買収の実務者がどのようなアプローチで企業価値を評価するのかを知る上で大変役立つ本です。
企業価値評価 第6版 【上】
企業価値評価のバイブルと言える一冊で、上下巻あるうちの基礎や理論を記した上巻になります。
DCF法、資本コスト、ROICの計算、予測財務諸表の作成など企業価値評価を実施する上で不可欠な知識をハイネケンのケースなど実例を交えて紹介。実践的なテクニックも多く盛り込まれています。
企業価値評価を詳しく学びたいという方には、うってつけの一冊です。
企業価値評価 第6版 【下】
企業価値評価における基礎的、理論的な内容が多かった上巻に比べて、下巻はM&A、リアルオプション、エマージング市場での価値評価、銀行などの個別業種における評価方法など応用的な内容になっています。
応用編なので、さらに詳しく学びたい方向けの内容です。
企業価値評価(実践編)
本書では、DCF法を用いた企業価値評価のプロセスをステップ毎に詳細に解説しています。
市場環境、競争状態からパラメータをどう考えるのか、何をキードライバーとして考えるのか、東京製鐵やカゴメの例を使って、丁寧な説明がされています。
企業価値評価を実際に使う実務者の向けの本ではありますが、実務者がどんなプロセスで価値評価をするのか知っておくことは、事業家・投資家にとっても大変重要な観点になることでしょう。
管理会計の基礎を学べる2冊
会計というと財務諸表のルールをベースにした財務会計のことを指されることが多いですが、組織マネジメントにおいては管理会計も重要になってきます。
管理会計とは、企業内部の意思決定や組織コントロールのために用いられる会計のことです。
文字どおり、会社の戦略を管理するために導入しているもので、どういう管理会計を導入するかによって戦略の成否が分かれると言っても過言ではないほど、管理会計は企業のマネジメントにとって重要なものです。
管理会計
ここで紹介する2冊は、管理会計について必要な知識を完全に網羅。
組織構造と管理会計のあり方、予算編成、バランススコアカード、コストコントロールや原価企画など、管理会計の分野における重要な概念を詳細に解説しています。
管理会計の基本
本書でも、同じく管理会計の基本を記しています。
管理会計については、まずは上記「管理会計」とこの「管理会計の基本」の2冊を読んでおけば間違いありません。
財務・会計の実践編1冊
最後に財務・会計について、アメーバ経営で有名な京セラの創業や、日本航空の再建で有名な稲盛和夫氏が実践を元に記した1冊を紹介します。
稲盛和夫の実学
部門独立採算制の会計システムである「アメーバ経営」を独自に 構築した裏で、稲盛氏がいかに会計の原理原則、基本、本質を徹底的に掘り下げて考察を重ねたかがよくわかります。
- キャッシュベースの経営
- 一対一対応
- 筋肉質経営
- ダブルチェック
- 採算向上
など、どれも原理原則からすれば当たり前ですが、その当たり前を徹底して実行できたことが京セラの発展につながったのではないでしょうか。
以上15冊、会計・ファイナンスの基礎を学びたい人に適した書籍の紹介でした。
ファイナンスの基礎を学べる講座
ビジネスを学べるのは本だけではありません。
たとえば、シリコンバレー発祥のオンライン学習プラットフォームUdemyだと、ビジネスの専門知識をじっくり学べます。
Udemyのメリット
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ファイナンス領域の代表例は、外資系投資銀行出身の講師が教える「エクセルで学ぶ企業価値評価(ファイナンス)基礎コース」です。
これまでに5,000人以上が受講している人気講座です。
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