サラリーマンを続けて10年くらい経ってくると、次のようなことを考えるようになります。
「若いときはガムシャラにやっていたけど、このままでよいのだろうか?」
「今の働き方で40代、50代を迎えるとどうなるのだろうか?」
実際、私も30代後半から40代にかけて、自分のキャリアについて大いに考えましたし、考えた結果としてサラリーマンを辞めて、フリーランス、起業という道に進みました。
この記事では、おすすめのビジネス書の中から私が自身のキャリアを考えたときに読んだ本を紹介します。
- 30代後半から40代で、今後のキャリアについてモヤモヤしている
- このまま「働かないおじさん」になってしまわないか心配
- 50代以降も市場価値の高い人間でいたい
こんな人におすすめの本です。
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会社人生を後悔しない 40代からの仕事術
著者である石山氏が4,732人対する調査結果に基づいてまとめた40代からの仕事術です。
組織に依存して生きていくと、30代中盤から後半にかけてキャリアの迷子になる時期が出てくる。その理由は、「道順」がそもそもわからず、「自分で走る力」を失っていることが大きな原因だとしています。
そのための解決策として以下の5つ提言。
- まずやってみる
- 仕事を意味づける
- 年下とうまくやる
- 居場所をつくる
- 学びを活かす
キャリアの岐路を迎えていると感じている人に読んで欲しい一冊です。
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劣化するオッサン社会の処方箋
若いときに、「あんなオッサン嫌だな」と思ったことは何度もあると思いますが、歳を経るに連れて自分がそうなっていないでしょうか。
本書では、劣化したオッサンが生まれるメカニズムを詳細に解説しながら、劣化したオッサン化しないための提言をまとめた一冊です。
人生100年時代において、早々に劣化したオッサンになることは、自分にとっても社会にとっても良いことではありません。
- 大事なことは成功することではなく、チャレンジすること
- 学びの量は失敗の回数と正の相関がある
- 安定は不安定、不安定は安定
等々の提言がまとめられています。
あんなオッサンにはなりたくないと思う人に、おすすめの1冊です。
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「劣化するオッサン社会の処方箋」を書いた山口周氏は、仕事のあり方について複数の著書でその持論を述べています。
未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる
社会派ブロガーを自称するちきりん氏の著書です。
インターネットの発達により世界はシームレスにつながるようになり、これまでの常識を覆すことが起きている。この変化は今後ますます加速していくことが予想される中で、市場の変化に合わせて自分の稼ぐ力を磨いていく必要があります。
本書では、そうした変化をとらえて、どのように稼ぐ力を身に着けていくべきなのか、以下4つの方法論とあわせて解説しています。
- 自分の給与となるお金が誰の財布から、どのような商品やサービスの対価として出ているのかを考える
- 市場に近い場所で働く(そのために副業も推奨)
- 組織にしがみつくのをやめる
- 自分のスキルが役立つ市場を探す(転職もある意味、自分を市場に晒す行為として推奨))
何度も読み返しても新しい示唆を得られる一冊です。
まさに30代の今、働き方模索中だから、20代に読んだちきりんさんの「未来の働き方を考えよう」を読み返し中…
8年前の本とは思えないぐらい30代会社員に刺さる内容。#ちきりん #先見性 #すごい https://t.co/j0ic8ZRrzz
— たかくん@MR (@WakuWorkLife) July 11, 2021
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ちきりん氏は、他にもキャリアに対して問題提起する本をいくつも書いています。
40歳からの会社に頼らない働き方
「日本成長戦略40歳定年制」を書いた柳川氏の別の著書です。
本書では、これから70-80歳まで働くことが当たり前になると、新卒で入った会社でずっと働くことは考えづらく、どこかのフェーズで「やり直す」ことを考える必要だと主張、そのときに気力・体力・経験が備わった40代は「やり直す」のにうってつけの世代だとしています。
その中で、今あるスキルを体系的に棚卸ししつつも、今あるスキルにこだわらずに、これから20年、30年戦っていくための新しいスキルを身につけることを勧めています。
上記が政策提言よりの本であるのに対して、こちらは40代に向けての具体的な提言を記した一冊になります。
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日本成長戦略40歳定年制
40歳定年制を主張する柳川氏の著書です。
- 日本が社会として活力を生み出す必要がある
- 年金制度はやがて崩壊する
この2つの観点から、65歳を超えても働く人は今後も増えていくことが予想されます。
その中で、人生を1クール20年の三毛作くらいで考える必要があり、その中で、40歳前後は、一度キャリアを見直すのに適した時期だと主張しています。
変化の激しい時代の中で、20代のときに身につけたスキルで一生食っていくことはできないので、40歳を一旦人生を見直して、その後のキャリアを考える。そのためには、一度会社を定年するくらいがちょうどよいというわけです。
元気に動けるものの、仕事自体はマンネリ化しやすい40歳。これから40歳を迎える人に読んでもらいたい一冊です。
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鳴かず飛ばずの中高年サラリーマンが、アドラーの「人生の意味の心理学」を通勤電車で読んだら
40代から50代の中高年サラリーマン時代、会社のプロジェクトでつまづいたことをきっかけに「自分は、このままでよいのか?」と長く暗いトンネルに入ってしまった著者。
その著者が、アドラー心理学に出会って、その言葉を実践していくうちに、自分らしい生き方を見つけていく過程を記した一冊です。
本書では、中高年のサラリーマンが社会的孤立を防ぐために、一貫して以下の2つを基軸にしています。
- 自分だけに有益であるという「私的論理」の考え方から脱却する
- 他者や社会、共同体にとって有益である「コモンセンス」という考え方をベースにしたライフスタイルにする
「私的論理」だけで生きていると40代前後に行き詰まり、暗いトンネルに入ってしまう。
そのときこそが大きな転換点だということを過去の偉人や、有名人を例に出しながら解説。
そして、アドラー心理学を利用して、具体的に転換するための方法論を示しています。
インディペンデントな働き方
著者の藤井孝一氏は、15年以上前から、サラリーマンが会社を辞めることなく、自分が没頭できることを週末を使ってビジネスにしようという「週末起業」というコンセプトを提唱していました。
実は、私がこうしたブログやホームページ作成をやることになったのも、藤井氏が当時提唱していたことに影響された結果でした。
本書はそんな藤井氏が2018年に出した本です。
週末起業というコンセプトそのままに、いかに組織に頼らずに独立した(インディペンデントな)気持ちで仕事をすべきか、その方法論とともに説いた一冊です。
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資本家マインドセット
「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」の著者である三戸氏の書いた一冊です。
サラリーマンという勤務形態の人達は早晩無くなっていく、さながら「幕末の武士」のような存在だとしています。
そうした中で、お金を稼ぐにはサラリーマンではなく、資本家を目指すべきと説いています。とはいえ、サラリーマンから資本家になるには、リスクをとる場面も必要ですし、成功できるとも限らない。
そうした中で、三戸氏は中小企業の買収によって、資本家への道が開ける。最初に動いたものが勝者総取りになる世界で、いち早くアクションを起こして、成功を掴み取ろうと提言しています。
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50代からの「稼ぐ力」
経営コンサルタントの大前研一氏が、50代に向けてエールを送っている一冊です。
- 出世競争で負けても、人生の競争では勝てる
- もう●歳だからは禁句
会社一本の人生を送っていると、知らない間に人生の負け組になっているかもしれない。
そうならないように、50歳からでも新しいことをはじめて、定年後の人生を乗り切れる準備をしておこうと説いています。
大前氏らしい口調で話は展開、後半はビジネススクールの宣伝みたいにもなっていますが、日本の50代にはもっと頑張ってほしいという熱い思いが込められている一冊です。
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50歳の衝撃 はたらく僕らの生き方が問われるとき
50歳前後のミドルが遭遇するであろう25の事例を事実ベースで紹介。
働き方改革の波に対応が遅れる人、キャリアを振り返って「本当は何がしたかったのか」を改めて考える人、キャリアチェンジでうまくいった人、いかなかった人、部下との世代ギャップで育成がうまくいかない人などです。
非常に多くの例があるので、読み手にとっても自分の境遇に近いケースがいくつかあるのではないでしょうか。これから50代を迎える40代におすすめできる一冊です。
以上9冊、中年期のキャリアを考えたい人に向けての本です。
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