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新規事業やベンチャー企業において、ファーストムーバーがよいか、セカンドムーバーがよいかが常に議論になります。この記事では、その2つを事例とともに紹介していきます。
ファーストムーバ―アドバンテージ(FMA)とは
ファーストムーバーアドバンテージ(First Mover Advantage 以下FMA)とは、早く開始・実行したものの方が、後から開始・実行したものよりも優位に立てるということを示します。
FMAの例
FMAが効く製品やサービスの代表例として以下のようなものがあります。
- 地域や製品分野において限られた市場規模しかなく、先発することでその市場の大半を一気に抑えてしまえるもの(たとえば、鉱物資源の採掘権など)
- 先発によるブランド認知や信頼で差別化を図れるもの
- 操作性などユーザーが一度使い慣れると他に乗り換えるのが面倒になるもの(スイッチングコストが高いもの)
- 最初に開始することで、デファクトスタンダードを取りやすいもの
- 特許などの制度上の優位があるもの
FMAには、
- チャネルを早期におさえられる
- カスタマーロイヤリティ(またはブランド)を早期に築くことができる
というメリットがあります。
セカンドムーバ―アドバンテージ(SMA)とは
一方、セカンドムーバーアドバンテージ(Second Mover Advantage 以下SMA)とは、後から開始・実行したものが優位に立てることを示します。
SMAの例
SMAが効く製品やサービスには以下のようなものがあります。
- 他の製品、サービスなどで構築した優位性(たとえばブランド、カスタマーベース、チャネルなど)を生かせるもの
- 技術革新が早いもの
- 後発の方が投資、コストを低減できる可能性が高いもの
- 同質化、模倣が容易なもの
SMAには、
- 顧客教育コストを低くおさえられる
- 政治や法的なリスクをおさえられる
というメリットがあります。
特にある業界のリーダー企業の場合は、その業界の2位以下の企業が仕掛けたことに対してSMAを効かせるケースが多くなります。