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40代で能力の棚卸しをせよ「40歳からの会社に頼らない働き方」書評・要約

この記事では、おすすめのビジネス書の中から一冊を紹介します。

以前レビューした「40歳定年制」を書いた柳川氏の本「40歳からの会社に頼らない働き方」について書いていきます。

「40歳定年制」は、政策提言の色合いの強い内容でしたが、「40歳からの会社に頼らない働き方」はタイトルどおり40代への提言内容が書かれています。

印象に残った箇所・所感

概略はこちらのツイートのとおりです。

人生にはやり直すフェーズが必要である

本書では、これから70-80歳まで働くことが当たり前になると、新卒で入った会社でずっと働くことは考えづらく、どこかのフェーズで「やり直す」ことを考える必要だと主張しています。

そのときに気力・体力・経験が備わった40代は「やり直す」のにうってつけの世代で、今までやってきた仕事にこだわらず、新たな好奇心、生きがい、知的な刺激を得る工夫をしようというわけです。

私も以前の記事で、同じような仕事をしていると必ずマンネリ化が起こると書きましたが、まさにそうしたマンネリ化から脱するという意味でも、「やり直す」という発想が必要なのでしょう。

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今あるスキルを体系的に整理する

今まで頑張って身につけてきたスキルをそのままにしておくと、錆びついてしまうので、磨く必要があると書かれています。

その磨くための方法として挙げられているのが、「学問で体系づける」という方法です。

私は、学問で体系づける、ひとつの方法として社外での勉強だと思っています。

当サイトでもビジネスに必要なスキルを体系立てて整理していますが、これを参考にして、さらに深掘りして体系づけたい分野について、社外のスクールや講座などを活用するという方法もあるでしょう。

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今のスキルにこだわらない

上記のように40代は「やり直し」を考えるフェーズだと考えるので、これまで培ってスキルだけにこだわる必要はなく、これからの20年、30年を戦っていけるように、全く違うことも試してみるべきと書かれています。

とはいえ、いきなり未知の分野に飛び込むのは大変でしょう。

そこで、このブログでも何度か紹介しているキャメル・ヤマモト氏の提唱している軸である「職能」×「事業」×「地域」で考えることをおすすめします。

たとえば、40代のある瞬間で全部を変えてしまうのではなく、40代の10年で1つずつ変えていくという考え方です。

3つの軸の詳細は、以下の記事に書いています。

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まとめ

以上、40歳からの会社に頼らない働き方の書評・感想でした。

  • 人生にはやり直すフェーズが必要だが、経験がありかつ気力と体力が備わっている40代はやり直すのにうってつけの世代である。
  • 今あるスキルを体系的に整理して、いつでも引き出せるようにしておく。
  • 今のスキルにこだわらずに新たなスキルを習得する。

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