仕事ができる人になるためのスキルをマインドには、さまざまあると思いますが、そのうちの1つが「リスクを取ること」だと思っています。
この記事では、その「リスクを取ること」について深堀りしていきます。
仕事ができる人はリスクを取れる人
見出しでいきなり結論を書きましたが、以前このトピックに関連して、以下のようなツイートをしました。
リスクを負うから成長できる。
自腹を切って勉強する
失敗を恐れずにチャレンジする
居心地の良い環境を捨てる
やらないことを決めるリスクを背負って取り組むから、真剣になれるし、その姿勢が周りにも伝播していきます。
成長したいなら、まずは小さなリスクを取って一歩前に踏み出そう!
— セーシン (@n_spirit2004) May 20, 2019
仕事ができるようになりたいなら、自分を成長できる環境に置く必要がありますが、そのためには何らかリスクを背負う必要があると思っています。
リスクを背負うというのは、自分がこれまでやってきた心地のよいことを捨てて、自分が経験していないことに敢えて挑むという意味です。
それがツイートに書いたような以下のことになります。
- 自腹を切って勉強する
- 失敗を恐れずにチャレンジする
- 居心地の良い環境を捨てる
- やらないことを決める
いきなり会社を辞めるとか、起業をするとかというリスクの取り方もありますが、今までと何かを変えるトライをするというのも立派なリスクの取り方です。
リスクをとると仕事ができる人になる理由
リスクをとりにいくと、なぜ仕事ができる人になっていくのでしょうか。
その理由5つ書いていきます。
そもそもリスクを負う人は希少である
リスクを積極的に取ろうとするは希少です。
人間は、進化の歴史の中でリスクを上手に避けることで今まで生存し繁栄してきたので、人間がリスクを避けようとするのはある意味当たり前のことです。
しかし、多くの人が当たり前のようにリスクを避ける中で、あえてリスクをとって何かをしようとすると、それだけ希少な存在になりますし、人が体験できない希少な体験を積めるようになります。
リスクを取ると結果を追い求めるようになる
自分でリスクを取ると、自然と結果を追い求めるようになります。
たとえば、自腹で何かの講座やセミナーに行ったとしましょう。この場合は、自分でお金を払って時間も投入することがリスクになります。
当然、自分のお金・時間を投入する以上は、必然的に受け身ではなく能動的に動いてセミナーの効果を最大化できるようにするでしょう。
もし、そこでセミナーに受け身で参加しているとしたら、参加姿勢が間違っています。
「○○さんから言われたから参加した」
「面白いと評判だから行ってみた」
こういう人は、効果がないと「このセミナーは、元々自分には意味がなかった」という正当化する場合があります。仮に人から紹介されたり、ネットで評判だったりしたものでも、自分の意思で出て、結果を最大化する努力が必要です。
もちろん、思ったほどの結果が出ないこともあるでしょう。
しかし、その場合も自分事としてリスクをとっていれば、結果の出ない原因と今度の対策を自発的に考えて次の結果に結びつけるような考え方をするでしょう。
私の場合は、サラリーマンを辞めて起業をするというリスクをとりましたが、起業をすると結果が全てなので、いかに結果を出すかということしか考えないようになります。
リスクを取って結果を追うと、自分の頭で考えるようになる
リスクをとると自分の頭で考える癖がつきます。
先ほども書いたように、リスクを取ったことに対して、人間は結果を求めるようになります。
その結果を追うときに、必ず自分の頭で考えるようになるのです。
たとえば、転職を例に考えてみましょう。雇用環境が安定した職場から、外資系で結果が出ないと最悪リストラされる職場に移ったとしましょう。
こういうリスクのある状況を敢えて取りに行くと、必然的に自分の頭で考えざるを得ません。
- リストラされないためには何が必要なのか?
- 結果を残すためには、何をどういう手順でやるべきなのか?
- 本当にその方法だけか?もっとうまくやれる方法ないか?
など、自分の頭でトコトン考えるようになります。
これを繰り返すと、困難にぶつかっても自分の頭で突破口を見出していく力がつくようになり、その結果として仕事の能力をあがっていくのです。
以下のような例もあります。
知り合いのコンサル会社の経営者が、「うちの社員の成長が早い。常に顧客から自分の値段を値踏みされているから」と言っていて、そのとおりだと思いました
サラリーマンでも、市場や顧客に常に値踏みされる感覚は大事で、過去見てきた成長の早い人は、大抵若いうちから値踏みされる経験を持っています
— セーシン (@n_spirit2004) July 17, 2019
この会社のコンサルは、常に契約を切られるかもしれないというリスクに直面しているため、自分の頭で必死に考えて結果を出そうとするから成長するのでしょう。
なお、自分の頭で考えるための具体的な手法は以下の記事に書いています。
リスクを取る人は他人からも信頼される
リスクを取る姿勢は、他人からも信頼されます。
次のようなケースを考えてみましょう。
部長の指示でこの仕事をやっているんですよ。難易度は高いので、うまくいかなくても仕方ないと思っています。
今、会社にとってこのプロジェクトは大事だと思っています。私は何とか成功に導くつもりです。
この2人の場合、明らかにリスクを取った発言をしているのはBさんです。
Bさんは、「成功に導く」と言ってしまっているからです。
そして、どちらが周りから見てより信頼できるのか?というと、やはりBさんでしょう。
Bさんには協力してあげようと思う人も多いとは思いますが、Aさんに対しては、うまくいかなかったら誰かのせいにして仕事を放棄するのではないか?という疑念を抱いてしまいます。
リスクを負うから信頼もされる
「社内の調整は僕が何とかしておきますから、もうこれで決めて前に進めましょう」と言って付き合ってきたサプライヤーとは、会社を辞めた後でもずっと付き合ってもらっています
相手からの信頼を得たいなら、リスクをとって決めて進める姿勢を見せることが大事ですね https://t.co/y5twRh02h2
— セーシン (@n_spirit2004) May 24, 2019
自分が主体的に何とかするというリスクをとって信頼関係を構築できると、そこで築いた信頼関係をベースに仕事ができるようになっていきます。
リスクを取れる人は、より高いリスクに挑める
普段からリスクをとっていると、次第により高いリスクに挑戦できるようになります。
社会人に成りたての新人のときは、さまざまな仕事が初めてのことばかりで、失敗のリスクばかりだったかもしれません。
しかし、2年、3年と時を経るにつれて、新人のときの仕事がとても簡単に見えるようになると思います。
このように、失敗のリスクのより高いことに次々にチャレンジしていくとで、さらに自分を成長されられるようになっていくのです。
リスクを取ることに関しては、「インディペンデントな働き方」にも書かれています。
詳細は以下の書評記事をご覧ください。
リスクを取らなくなった人は、仕事もできなくなった
前職でサラリーマンを15年ほどやってきましたが、昔は仕事ができる人だったのが、40代になると冴えない人(=仕事ができない人)になっているというケースをよく見てきました。
サラリーマンも5年~10年くらい経つと、仕事のやり方も一通り覚えて、毎日を楽に過ごそうと思えば、いくらでも過ごせるという環境になっていきます。
そうなると、よりリスクの大きなリスクの仕事(難易度が高く失敗する可能性もある仕事等)を敢えて自分から取りに行かなくなり、能力が伸びなくなります。
しかし、年齢だけは重ねるので、気がついたら年齢相応の仕事(40代だと管理職として大型のプロジェクトをリードする等)ができない人になってしまっているのです。
私の観察している限りでは、40代のサラリーマンで何となく丸く収まってしまって、イマイチ仕事ができるように見えない人は、大抵30代のうちにリスクをとって仕事をしてこなかった人たちです。
関連記事:【40代サラリーマンの悩み】仕事のマンネリ・つまらないから抜ける3つの方法
まとめ
以上が仕事ができる人になるために、私が考えるたった一つの方法でした。
- 仕事ができる人とは、リスクをとれる人である
- リスクを取ると仕事ができるようになる理由は4つ、「結果を追い求めるようになる」、「自分の頭で考えるようになる」、「まわりから信頼されるようになる」、「より高いリスクをとれるようになる」
- リスクをとることを忘れると、次第に仕事ができない人になっていく
このブログでは、他にも仕事力をアップさせるための考え方や手法を発信しています。
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