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転職と副業のかけ算【書評・感想】

本日は、おすすめのビジネス書の中から一冊を紹介します。

ツイッター上で、転職や副業というキーワードで今最も有名なのは、約6.6万人(8/18時点)のフォロワーをもつmoto氏ではないでしょうか。

転職と副業に対するノウハウをツイッターやvoicyで実体験に基づいて発信している他、最近では多くのメディアにも取り上げられています。

moto氏は、年収を高めるためのキャリアを常に逆算で思考しながら会社で実績を出し、その実績をテコに転職を繰り返すことで、本業であるサラリーマンとしての年収を高めてきました。

その体験を副業にもフルに活かしており、現在では年収5000万円(7/12時点、本業1000万円、副業4000万円)を得ているスーパービジネスパーソンです。

以下は、今年4月の「週間SPA」の記事の抜粋ですが、端的にmoto氏のサラリーマンとしての仕事の考え方が書かれています。

これから稼げる人は、会社の看板に依存するのではなく、自分の力を会社の看板に掛け合わせてレバレッジを効かせられる人だと思うんですよね。『〇〇会社に所属してます』ではなく『僕、こんなことが出来るので○○会社にいます』っていうスタイルにした方がいい。

転職4回×副業で、年収240万円から5000万円に激増した男の働き方より抜粋

そんな、moto氏が、このたび本を出版することになったので、早速アマゾンで購入して読みました。

タイトルは、「転職と副業のかけ算-生涯年収を最大化する生き方-」です。

この本はmoto氏のこれまでの本業と副業のキャリアを綴ったもので、ツイッター上でも告知に対して多くのフォロワーの方がその発売を待ち焦がれていました。(以下ツイートのコメント欄をご覧ください)

サラリーマンとして年収を高めるための考え方を知りたい方、サラリーマンをしながら副業をするためのノウハウを知りたい方は、手にとるべき本でしょう。

転職と副業のかけ算 書評・感想

私が印象に残った3点と、本書全体を通した感じたことを以下のようにツイートしました。

この点について掘り下げていきます。

能力を高める場は経験したことのない仕事の中にある

本書では、社内での評価ではなく市場評価を意識してキャリア形成しようと書かれいてます。

そのためには、「考えた上での行動経験値」であり、逆にやってはいけないのは「言われたことだけやった行動」です。

そして、考えた上での行動経験値を高めるためには、「自分が経験したことのない仕事」を積極的にやるべきだということです。

自分を高められる機会があれば、時給を問わずに飛び込んでいます。

私もこれを強く実感する機会が、これまでに2度ありました。

ひとつは、20代の頃に副業を始めたときです。

始めた当時は自分を成長させる機会だと信じて、ほとんどお金にならない中で粛々とwebサイト作りをしていました。

もうひとつは、40代で独立・起業を果たしたときです。

サラリーマン時代に比べて時給は大きく下がってしまいましたが、サラリーマン時代にはやらなかった仕事を通じて自分の経歴がよりユニークになっていることを実感しています。

仮に設立した会社がうまくいかなくても、設立から経営の過程で得た知見は、将来的に経済価値に転換できると信じています。

この2つは、いずれも上司や他の誰かに言われたからやったことではなく、自分の意思で経験したことのないことに飛び込んでやったことです。

だからこそ、成長実感を味わえているのだと思っています。

副業があるから本業でも大きな挑戦ができる

本書では、moto氏の副業のことにも紙面が割かれ解説されていますが、moto氏が感じる副業のメリットが以下のように書かれています。

「副業での収入があることで、本業でも大きなチャレンジができる」というマインドセットになれる効果

「副業での収入」があることで、よりチャレンジングな選択ができるようになります。

副業があれば生活できるという抑えがあれば、上司の顔色を伺って仕事をする必要もなく、仕事で自分の市場価値を高める挑戦ができるというわけです。

最悪の場合に明日からでも食っていけるというマインドを持つという意味では、副業に限った話ではなく、本業をいつでも変えられるという状態を作っておくのが大事なのでしょう。

そして一旦このような状態を作ると、

副業でも本業でも挑戦する ⇒ 市場価値が上がる ⇒ 本業をいつ辞めてもよい状態にできる ⇒ ますます挑戦できるようになる ⇒ 市場価値が上がる ⇒ ・・・

というように好循環をまわせるようになるのでしょう。

これはビジネスパーソンとしては、かなり戦闘力の高い状態だと言えます。

働く形態ではなく、自分がどう働くかが大事

フリーランスがよいか、サラリーマンがよいかが、ネット上で一時期論争になりました。

サラリーマンは社畜だと煽る論調に対して、

「フリーランスは最高」

「サラリーマンだって大事な仕事をしている」

という論戦がネット上で繰り広げられました。

その点についても、moto氏は明快な回答を出しています。

サラリーマンという形態が社畜なのではなく、働くうえでの「スタンス」が問題なのだと思っています。

会社に依存せず、副業や社外活動を通じて活躍しているサラリーマンは、社畜ではありません。

逆に、フリーランスになっても、クライアントの言いなりになった仕事をしているようでは、社畜と変わりません。

私も会社に所属しているか所属していないか、フリーランスかサラリーマンかは、今後あまり意味が無くなっていくと思っています。

実際に同時並行で複数の会社と仕事をしている人は少なくありません。

そのときに、重要となるのは雇用形態ではなく、自分で主体的に仕事をコントロールできる状態であり、コントロールしていこうとするマインドなのでしょう。

制約条件の中での工夫から生まれた経営者目線

これは、私が本書を読んで一貫して感じたことです。

以前からmoto氏のツイートを見ていて、moto氏は単にサラリーマンをやっているのではなく、起業家が全力でサラリーマンをやっている感覚を持っていました。

その秘密が本書に書かれています。

ひとつは、お小遣いがもらえなかった幼少時から学生時代にかけて、その制約条件の中で工夫してお金を稼ぐ方法を身につけてきたこと。

もうひとつは、自分を1つの会社として見なして、サラリーマンとしての仕事という「事業」、副業という「事業」を営んでいるという感覚をもつことです。

人は誰しも固有の制約条件を持っています。

その制約条件の中で工夫して仕事をするのか、制約条件があることを言い訳にするのか。

このスタンスの違いが、5年、10年のスパンで見たときに、非常に大きな差になることを本書を読んで改めて認識しました。

そして、制約条件の中で工夫するスタンスこそが、自分という会社を経営するという経営者目線なのだと思います。

最後に

以上が、moto氏の新刊「転職と副業のかけ算」の書評・感想でした。

今最も有名なサラリーマン副業家はmoto氏ですが、他にもサラリーマンの副業家として成功している方はたくさんいます。

その中の1人が、サラリーマン+副業歴15年以上のジキルさんです。

ジキルさんは、サラリーマンとして製薬業界で働きながら、副業を成功させて、その収入でマンション一部屋と土地付き一戸建てを購入されています。

先日ジキルさんのインタビューを記事をこちらにまとめたので、あわせてご覧ください。

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