海外駐在中だけど、、、会社を辞めたい。転職はできるの?
海外駐在からの帰任が決まったけど、日本に戻っても魅力的な仕事がないから転職したい。
結論から言うと、海外駐在員でも転職活動はできますし、転職した人もいます。
実際に、私もかつて海外駐在中に転職活動をして、内定までもらったことがある他(実際には、いくつか事情があって転職はしませんでしたが)、駐在中に転職をした知人もいます。
この記事では、海外駐在中の転職について、手順と注意点をまとめていきます。
- ビズリーチ:年収600万円以上がターゲットの転職サイト
- Samurai Job(サムライジョブ):ハイクラス人材に特化した転職サイト
関連記事:【情報収集だけでも可】おすすめの転職サイト・エージェント【登録する3つのメリット】
海外駐在中の転職活動:5つの手順
海外駐在中の転職活動をする場合の主な手順です。
- 転職理由を棚卸ししておく
- 転職サイト・エージェントに登録する
- 案件に応募する
- 面接を受ける
- 内定が決まったら去るか残るかの意思決定をする
転職理由を棚卸ししておく
これは、どんな転職においても言えることですが、転職理由を棚卸ししておくことは大事です。
たとえば、海外駐在中の転職活動だと、相手からは必ず「なぜ海外駐在を捨てて、転職したいの?」と聞かれます。
「駐在生活そのものが嫌だが、今の会社では帰任できる見込みがない」
「駐在中の今は問題ないけど、このまま日本に帰任したらチャレンジできる環境がない」
など、何らかの理由があると思うので、相手にネガティブに伝わらないように配慮して理由を整理しておきましょう。
相手方の企業からしても、海外駐在中の人を採用する場合のリスクを考えていしまいます。
「オンライン中心の面接で判断して問題ないだろうか」
「海外駐在の待遇まで捨てて、本当に来てくれるのだろうか」
こうしたリスクを感じてしまうと、そこで選考終了となる可能性が高まります。
仮に、今の気持ちが「絶対に転職したい」ではなく、「機会があれば転職したい」という気持ちだったとしても、こうしたリスクを相手に感じさせないような振る舞いは大事です。
転職サイト・エージェントに登録する
理由を考えることと並行してやることが、転職サイト・エージェントへの登録です。
私の場合は、登録していた大手転職サイトリクナビNEXTで企業からのスカウトメールが来たのをきっかけに活動をしましたが、もっと積極的に活動したい場合は、転職エージェントにも相談するのがよいでしょう。
転職エージェントであれば、海外駐在という特殊な事情を汲み取って、相手方の企業と調整してくれるからです。
最近だと、日本国内の事情もありオンラインで面接するのが当たり前になってきているので、海外からでも気軽に面接を受けることができます。
海外駐在者向けの転職サイトなら、年収600万円以上をターゲットにしたビズリーチや、ハイクラス人材に特化したSamurai Job(サムライジョブ)もなどがおすすめです。
案件に応募する
気になる案件が出てきたら、積極的に応募してみましょう。
「海外からの面接だと不安が多いな」
と思うかもしれませんが、そもそも面接に進めるかもわからないですし、応募=内定でも、応募=採用でもないので、そこまで深刻に考える必要はありません。
会社からぜひ面接したいということになれば、面接日程の調整です。
転職サイトの場合は、企業から直接候補日が来ますし、転職エージェントの場合は、エージェントを通じて日程調整を図ります。
オンラインでの面接に不安があるなら、この時点で転職エージェントと面接のポイントなどを聞いておくのがよいでしょう。
面接を受ける
海外駐在中であれば、基本はオンラインで進めます。
私の場合は、1度目は一時帰国に合わせて対面で面接でしたが、2度目はオンラインでした。
最近は、日本国内でもオンラインで完結できる事例も増えてきていますし、海外からの面接だとなおさら面接方法には配慮してもらえるでしょう。
ただし、最後は対面で面接したいと望む企業も多いので、どうしても日本で面談をさせて欲しいと言われたときのために、スケジュールの調整代は残しておく必要はあります。
私の場合も、最終面接は日本で、そのために有給を取って帰国しました。
内定が決まったら去るか残るかの意思決定をする
無事に内定をもらえたら、転職先に行くかどうかを決める必要があります。
ここで、もう一度、転職理由を振り返ってみて、自分は転職したいのか、残るべきなのかを意思決定します。
ここでは、後悔のないようにとことん悩んでよいでしょう。
相手方の企業も簡単に結論を出せる問題ではないのもわかっているので、急いで回答が欲しいとは言ってこないはずです。(1週間くらいは回答を待ってもらえます)
私の場合は、転職先の待遇、勤務地、面接した人達の雰囲気など、さまざまなことを考えて、駐在中の転職はやめましたが、キャリアを考え直すよい機会だったと思います。
海外駐在中の転職活動:5つの注意点
海外駐在中の転職活動で注意すべきことは、以下5つです。
- 転職先とは駐在時の待遇をベースに交渉をする
- 今いる会社と帰国費用の支払いを交渉する
- 駐在員から駐在員への転職も視野に入れてみる
- 駐在を終えて帰国後に転職することも選択肢にする
- あまり1人で悩まない
転職先とは駐在時の待遇をベースに交渉をする
海外駐在から日本にある会社に転職する場合、まず間違いなく給料は下がります。
会社によって異なりますが、海外駐在だと住居費も会社持ちだったりするので、実質的な手取りベースで考えると、駐在時は日本勤務時に比べて1.5倍から2倍くらいになっていることもあります。
それだけの給料を払ってくれる会社は、まずないでしょうが、駐在の待遇をベースにして、その待遇を捨ててでも転職したいという熱意を示せば、考慮されることはあります。
しました。帰任命令が出てから転職活動し、帰任2ヶ月前に辞表提出。帰任日=退職日になりました。転職先の給料は勿論駐在よりは劣りますが日本の給料よりは断然あがりました。駐在の待遇ベースで交渉できたからだと思います。
— Norimaki (@sgnorimaki) April 29, 2021
今いる会社と帰国費用の支払いを交渉する
駐在中の場合、帰国費用の支払いをどうするかを今いる会社と交渉することも重要です。
退職自体は自己都合ではあるものの、海外に赴任させたのは会社都合なので、十分に交渉の余地はあります。
以下、実際に引っ越し費用を負担してもらった事例です。
ツイートとは少しずれるが、駐在中に転職活動すると駐在パッケージ分や帰国費用も考慮してオファー出してくれる事を友人経由で知ったので、駐在は現地手当も含めて年収を大きくあげるレバーなので何とか手に入れたいところ。
— 虚業クンッ (@FakedBusiness) April 11, 2021
私も駐在中にギブアップして、なんなら会社もやめると決めて転職先決めてから日本に帰国したので全然大丈夫です!会社から帰国費用も全額貰えます。
— プロレタリア®︎ (@ExploitedSide) February 21, 2019
一方で、自腹で帰国費用を払ったというケースもあるので、人事にそれとなく聞いておくのも1つの方法かもしれません。
駐在が終わって日本に戻った直後に辞めるのがベストではないでしょうか?実際そういう方が多いと思います。
私は駐在中に転職活動して退職しましたが、時間もお金も相当無駄にしました。海外引越代も自腹でした。#マシュマロを投げ合おうhttps://t.co/QPh0kKQIZT pic.twitter.com/Tdcd3vSqCN— 安斎 響市 @進撃の転職芸人 (@AnzaiKyo1) July 18, 2020
駐在員から駐在員への転職も視野に入れてみる
もし、その国が嫌だとか、海外駐在自体が嫌だということがなければ、駐在員として転職するというオプションもあります。
特に日系企業が多い地域や国であれば、駐在員⇒駐在員という可能性もあります。
知人にアメリカ駐在→駐在中に別のアメリカ日系企業に転職→新しい会社でビザが下りるまでの3ヶ月間日本に一時帰国→アメリカ国内引っ越し&勤務開始。という荒技を家族持ちで実行した強者がいて尊敬しかない。楽しそうに暮らしている。#海外移住 #アメリカ生活 #転職活動
— Diego@人生ゲーム40代アメリカ片道切符編 (@Diego_Run3) December 6, 2019
特に日系の中小企業の場合、海外人材が不足している背景もあるので、狙い目ではあります。(私が活動しているときにも、駐在を前提にした案件はいくつかありました)
駐在を終えて帰国後に転職することも選択肢にする
駐在期間中の転職活動は、決して無駄ではありませんが、現実的に転職を考えるなら、帰国が決まったタイミングから活動するのもアリです。
先ほどのネット上の声にもあったように、駐在中に転職の意思決定をすると、日本にいるときよりも面倒なことが多いので、どうしても行きたい会社がなければ、一旦活動を止めてもよいでしょう。
帰国が決まった段階で転職活動がしたくなったら、その時点で改めて転職エージェントにコンタクトをとってみてもよいでしょう。
一方で、駐在期間を無事に終えると、駐在期間を満了した経験自体が転職活動に有利に働く場合もあります。
あまり1人で悩まない
駐在中は、転職相談できる相手が限られてしまいます。
同じ駐在員に転職活動しているなど言いづらいでしょうし、日本にいる友人にもきっかけがないと話しづらいものです。
そんなときは、遠慮せずに転職エージェントを活用することをおすすめします。
相談できるエージェントが2、3人いれば、自分の意思決定が本当に妥当なものかどうかを第三者の目でフィードバックをもらえるようになります。
関連記事:【情報収集だけでも可】転職サイト・エージェントに登録する3つのメリット
海外駐在者のようなハイクラスに人材におすすめするのは、ビズリーチです。
まとめ
以上、海外駐在員の転職についてでした。
「転職を考えたいけど、今の待遇を捨てられない」
と思ってしまいがちですが、転職活動=転職ではないので、まずは一歩を踏み出してみましょう。
- 海外駐在員の転職活動、転職は可能で、そうした事例は少なくない。
- 海外駐在中に転職をする手順は、転職理由を棚卸しする、転職サイト・エージェントに登録する、案件に応募する、面接を受ける。内定が決まってから去るか残るかを悩み意思決定をしても遅くない。
- 海外駐在中に転職をする場合、転職先とは駐在時の待遇をベースに交渉する、今いる会社と帰国費用の支払いを交渉する、駐在員から駐在員への転職も視野に入れてみる、駐在を帰国後に転職することも選択肢にする、あまり1人で悩まないことに注意する。
- ビズリーチ:年収600万円以上がターゲットの転職サイト
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