Webデザインスクールで学習することは、Webデザインを体系的に短時間で学ぶ上で大変有用だと考えられています。
しかし、Webデザインスクールについては「スクールに通っても無駄、意味がない」という意見があることも事実です。
では、Webデザインスクールに通うことは、本当に多くの人に意味がないのでしょうか?
この記事では、Webデザインスクールの必要性について、実際の声を交えながら考察していきます。
Webデザインスクールが無駄と思われる理由
Webデザインスクールに通うのは無駄と思われる理由として、以下3つが挙げられます。
- 独学でも学べると思われているから
- 期待していたほどスキルが伸びないから
- 効果に対して支払うお金が高いから
それぞれ詳細を見ていきましょう。
独学でも学べると思われているから
Webデザインスクールが無駄と言われる理由の1つとして挙げられるのが、「独学でも十分に学べると思われていることです。
たしかに、本を読んで自分でホームページを作ったり、Udemyのようなオンライン動画講座で学べば、Webデザインの基礎を学ぶことは可能です。
また、YouTubeにも無料でWebデザインの基礎を公開している人がたくさんいます。
これらを見て独学で学べる人にとっては、スクールで提供される型にはまったコースを受ける必要はないかもしれません。
実際に独学だけでスキルを習得して、フリーランスとして生計を立てている人もいます。
しかし、独学だけでは十分に学べない人もいるので、誰にとっても「Webデザインスクールは無駄」とまでは言えないでしょう。
期待していたほどスキルが伸びないから
意味がないと言われるもう1つの理由が、想定していたスキルが身につかないからです。
たとえば、スクール修了後に副業案件の獲得を目指していたのに、まったく案件を取れないと、「通っても意味がなくて、無駄だった」となりそうです。
しかし、スクールによってカリキュラムや講師はさまざまなので、1つ通ってみてダメだったからといって全てのスクールが無駄ともなりません。
実際に、3つ目のスクールでようやく求めていたスクールに出会えたという人もいます。
去年Youtube広告とかでバンバン流れているWebデザインスクール2校に通ったけど全然満足出来なかった。。なので今日から新しいスクールで受講開始!
序盤から「これこれ、私が求めていた素人から脱却出来るスクールは!」といった感じ😳正直去年入ったスクールは無駄だった…(笑)— Luna (@Luna42853445) June 30, 2021
また、スクールに通いさえすれば何とかなるというマインドでも、結果としてスキルが伸びずに「無駄だった」という結論に至ってしまいがちです。
ぼくも過去にwebデザインスクール行ってたけど、全く意味なかった。
結局スクールに通ったらなんとかなるという依存マインドになるのが原因。 https://t.co/y9DGXjHF18
— Greenman (@greenman1220) March 28, 2019
スクールの授業以外でも主体的に勉強することを前提としてスクールに通わないと、「通っても無駄だった」となってしまいます。
効果に対して支払うお金が高いから
「無駄」と感じてしまう3つめの理由が、受講料が高いからです。
WEBデザインスクールは、20〜40万円くらいが受講料の相場です。
このように高額だと、どうしても「そんなお金を払っても意味がない」という人が増えてしまうものです。
しかし、「高いお金を払っても意味がない」と考えるのではなく、「高いお金を回収できるように徹底的に活用する」という姿勢で受講するのが正解です。
これは、Webデザインスクールに限らず、どのようなスクールに通う場合でも共通して言えることです。
Webデザインスクールに通う6つのメリット
Webデザインスクールで勉強することは、独学で勉強することに比べて以下のメリットがあります。
- 独学よりも知識を早く習得できる
- 習得した知識を実践できる
- わからないところを講師やメンターに質問できる
- 一緒に学ぶ仲間ができる
- 転職やキャリアのサポートを受けられる
- 学びを継続できるサポートがある
それぞれ詳細を見ていきましょう。
独学よりも知識を早く習得できる
独学で難しいと感じることの1つが、必要な知識と不要な知識の見極めです。
しかし、Webデザインスクールだと、初心者からでもWebデザイナーとして必要な知識だけを効率的に学べるようになっています。
スクールの歴史が長いほど、多くの受講生からのフィードバックによってカリキュラムの完成度が上がっているので、初心者・未経験者にとっては学習の敷居を下げることができます。
習得した知識を実践できる
独学でのもう1つの課題は、習得した知識を実践する場が少ないということです。
Webデザインスクールだと、実践的な課題の中でスキルを磨けます。
実際の仕事を請け負う前に豊富な実践経験を持っておけば、クライアントのWebサイト制作で間違いを犯してしまうリスクも回避できます。
また、スクールによっては、カリキュラム自体が実戦を伴っていることもあります。
たとえば、侍エンジニアのwebデザインコースだと、専属マンツーマンレッスンで、受講生ごとに独自のWebサイトを制作していくカリキュラムになっています。
自分が作りたいデザインを講師に伴奏してもらいながら作れるので、スクールでの学び=即実践とすることができます。
わからないところをプロに質問できる
Webデザインスクールだと、わからないところが出てきたときに、気軽に講師やメンターに相談できるメリットもあります。
UI/UX講座でメンターさんが質問に対して懇切丁寧に説明してくれて本当に感謝!!!
にしても質問の回数が多い気がしてて、自分の理解力を疑ってしまう、、、これが歳ってやつかな。。。#DMMWEBCAMP#DMMでデザイン学習中#デザイン#DWCチームB— クーリオ君のエンジニア転職 (@coolio_tweet) March 29, 2022
わからないことを本やインターネットで調べて、解決策に到達するのは時間がかかるものです。
しかし、気軽に講師に質問できるスクールだと、わからないことをすぐに解決してもらえます。
一緒に学ぶ仲間ができる
1人で勉強していると、ついつい怠けてしまいがちです。
一緒に学ぶ仲間ができると、お互いの進捗状況を見ながら切磋琢磨しながら学ぶことができます。
また、お互い同じプログラムで苦労した経験を共有できると、連帯意識も強固になり、在学中はもちろん、卒業後もよい仲間・ライバルとして付き合っていくことができます。
転職やキャリアのサポートを受けられる
Webデザインスクールによっては、Webデザイナーとしてのキャリアをサポートしてくれるカリキュラムもあります。
たとえば、月額制のオンラインWebスクールのデザナルは、副業案件を紹介してくれるので、「副業からWebデザインを始めたい」という人に向いています。
ママ専用のWebデザインスクールFamm(ファム)も、卒業生に対して案件を5件まで斡旋することを保証しています。
学びを継続できるサポートがある
学びを継続しやすい環境を整えているスクールもあります。
仕事と並行して勉強したい人にとっては、学びの継続できるサポートがあるスクールだと、安心して受講できるでしょう。
スクールの中にはユニークなサポートをしているスクールもあります。
たとえば、ママ専用のWebデザインスクールFamm(ファム)では、無料でシッターサービスを提供しているので、子育て中のママでも学びを継続できる仕組みになっています。
失敗しないWebデザインスクール選び
Webデザインスクール選びで失敗しないためには、以下4つの点が大事です。
- スクールに通う前に基礎的なことを理解しておく
- スクールに通う目的を明確にする
- 実技メニューが豊富なスクールを選ぶ
- 受講料の安さだけでスクールを選ばない
それぞれ詳細を見ていきましょう。
スクールに通う前に基礎的なことを理解しておく
いくら基礎から教えてくれるWebデザインスクールでも、全く無知の状態だと、初回から授業についていくのがやっとになります。
そうならないためにも、ある程度の独学によって知識は身につけておくことをおすすめします。
独学では、知識の完全習得を目指すのではなく、理解できることと理解できないことを言葉にできるレベルを目指します。
そうすることで、スクールに入った後に、基礎でつまずく可能性を減らせるのです。
関連記事:初心者がWebデザインを独学【何から勉強すべきか】
スクールに通う目的を明確にする
スクールを検討する前に目的を明確にしましょう。
自分の目的と、スクールのカリキュラムがずれていると、「Webデザインスクールは無駄、意味がない」と後悔することになるかもしれません。
転職を目的にするのか?副業で稼ぐことを目的にするのか?将来独立したいと思っているのか?
何をゴールにするかによって、スクール選びの基準が変わってくるので、真の目的が何かをじっくり考えるようにしましょう。
実戦メニューが豊富なスクールを選ぶ
Webデザインは、失敗やトラブル対処をどれだけやってきたかが、経験値の1つになります
そのため、実際に手を動かして多くの課題をこなせるスクールか、そうでないかで、修了後のレベルに大きな差が生まれてしまいます。
デザインの勉強は、実際手を動かさないと身につかないよ。
ただフォトショップの使い方習ってても自分の手を動かさないと頭には絶対入らない。
むしろ体が覚えてるみたいに使いこなせなきゃ意味がない。
今通ってるWEBデザインスクールは大丈夫?#育児デザイナー#WEBデザイン #WEBデザイナー— もっち@海外移住0秒起業WEBデザイナー🇵🇭在住 (@Mocchimu) February 19, 2020
どのスクールも無料説明会・相談会があるので、どのくらい実践的な課題が用意されているのかをよく確認してみるのもよいでしょう。
受講料の安さだけでスクールを選ばない
受講料の安さは、Webデザインスクール選びの中で重要な要素であることは否定しません。
しかし、その受講料が本当に自分にとって高いのかをよく見極めるようにしましょう。
たとえば、2-3ヶ月で50万円以上の受講料がかかるスクールがあります。
一見すると高く感じますが、Webデザイナーとしてのスキルで将来キャリアアップできれば、2-3年で十分に元が取れる金額です。
せっかく学ぶのであれば、目先の受講料だけにとらわれずに、自分に合ったスクールかどうかを見極めることを優先しましょう。
また、スクールによっては、Webデザイン講座が給付金の対象になっていることもあるので、上手に使えば高価な講座も安く受講できます。
たとえば、ヒューマンアカデミーのWEBデザイン講座は、6ヶ月で40万円以上の料金がかかり決して安くはありませんが、教育訓練給付制度の対象となっていて、要件を満たすと受講料の20%が給付金としてハローワークから支給されます。
まとめ
以上、Webデザインスクールは無駄なのか?について解説しました。
- 「Webデザインスクールは無駄」と言われる理由として、独学でも学べると思うから、期待していたほどスキルが伸びないから、効果に対して支払うお金が高いからなどが挙げられる。実際は、どういう姿勢で受講するかで無題になるかどうかが決まる。
- Webデザインスクールには、独学よりも知識を早く習得できる、習得した知識を実践できる、わからないところを講師やメンターに質問できる、一緒に学ぶ仲間ができる、転職やキャリアのサポートをしてくれるなどのメリットがある。
- Webデザイン選びを失敗しないためには、通う前に基礎的なことを理解しておく、スクールに通う目的を明確にする、実戦メニューが豊富なスクールを選ぶ、受講料の安さだけで選ばないなどが大事になる。