中国で使うVPNを選ぶ際には、「中国政府の規制にすばやく対処できる」「快適なネット環境にできる通信速度がある」「中国からでも公式サイトにアクセスできる」などの条件が大事になってきます。
これらのことを踏まえて、中国でおすすめできるVPNは以下5つです。
中国で使えるおすすめのVPNサービス
12vpn:中国での圧倒的な安定感(当サイト限定割引クーポンあり)
ExpressVPN:通信速度が魅力の世界最大手(当サイトのリンクから契約すると1年プランが+3ヶ月無料に)
MillenVPN:価格と安定性で評価急上昇中の日本製
スイカVPN:中国対応が充実している日本製
セカイVPN:老舗の日本製
中国出張・駐在において、VPNは必須アイテムになっています。
当サイトの管理人も、中国駐在時代にはVPNに大変お世話になりました。
その経験をもとに、中国でおすすめのVPNについて、詳細を解説していきます。
中国で利用するVPNを選ぶポイント
中国でVPNを選ぶときに重視すべきポイントは、以下の2つです。
- 中国政府の規制にすばやく対処できること【必須】
- 快適なネット環境にできる通信速度があること【必須】
- 中国からでも公式サイトにアクセスできること【ベター】
中国政府の規制にすばやく対処できること
中国でのVPN利用で最重要となるポイントが、中国政府の規制対応にすばやく対応できている実績があることです。
中国では、VPNの利用が規制されていて、特に中国国外の動画サービスやSNSなどに接続できるサービスに対しては、当局が常に目を光らせています。
そのため、ある日突然VPNサーバーにつながらなくなることも少なくありません。
そこで、当局の規制を巧みに回避して、サービスを提供し続けられるVPNプロバイダと契約する必要があるのです。
快適なネット環境にできる通信速度があること
いくら規制に対応できても、通信速度が遅いと快適なネット環境を構築できません。
通信速度は、元々のネット回線のスピードや、滞在エリアによって異なります。
また、日本では快適な接続スピードであっても、中国に行くとスピードを大きく落とすこともあります。
少なくとも中国で「遅すぎて使い物にならない」と評価されているVPNサービスは、避けるべきでしょう。
中国でおすすめVPN5選【価格とサービスを比較】
中国でおすすめのVPNを「価格」、「接続サーバー数」、「サーバー設置国」、「同時接続台数」、「日本語対応」という5つの観点から比較しました。
▼▼比較(まとめ)▼▼
12vpn | ExpressVPN | MillenVPN![]() | スイカVPN![]() | セカイVPN![]() | |
価格:円 | 10,890 | 10,982 | 6,480 | 11,256 | 13,200 |
無料お試し・返金保証 | 14日 | 30日 | 30日 | 30日 | 2ヵ月 |
サーバー数:台 | 非公開 | 3,000以上 | 1,300 | 47 | 非公開 |
設置国:カ国 | 31 | 94 | 50 | 25 | 10 |
日本語対応 | × | ◯ | ◎ | ◎ | ◎ |
同時接続:台 | 6 | 5 | 10 | 47 | 3 |
※価格は1年プランでの比較、12vpnとExpressVPNは、1ドル=110円で計算
なお、価格に関しては、プランによっても異なるので、プランごとに比較する必要があります。(すべて月額に換算しています)
▼月額の比較【円】▼
プラン | 12vpn | ExpressVPN | MillenVPN![]() | スイカVPN![]() | セカイVPN |
1か月 | 1,649 | 1,425 | 1,628 | 1,097 | 1,100 |
6ヶ月 | 1,284 | 1,099 | – | 988 | – |
1年 | 908 (635) | 734 | 594 | 938 | – |
2年 | – | – | 396 | 878 | – |
無料お試し・返金保証 | 14日 | 30日 | 30日 | 30日 | 2ヶ月 |
※1ドル110円で計算
なお、12vpnは当サイトのクーポン使用で1年プランが約635円/月になります。
検証では、以下のとおり「浙江省の寧波市」と「上海市」からアクセスしたほか、「江西省の南昌市」や「江蘇省の蘇州市」からもアクセスしてみました。
![]() | ![]() |
それぞれのサービスの詳細は、以下に解説していきます。
12vpn:中国での圧倒的な安定感に定評のあるVPN

本社 | オランダ |
---|---|
価格 | 1ヶ月プラン:1,649円/月 半年プラン:1.284円/月 1年プラン:908円/月 ※当サイト限定のクーポンで30%引き |
無料お試し・返金保証期間 | 14日間 |
サーバー台数 | 非公開 |
サーバー設置国 | 31カ国 |
日本語対応 | なし 英語のみ |
同時接続台数 | 6台(同じサーバーへの同時接続は不可) |
当サイトのおすすめは、中国での速度、安定感、サポート対応など、すべておいて高いレベルを誇る12vpnです。(現在は12vpxという名前になっています)
メリット | デメリット |
|
|
中国でvpnサービスを使うときに、重要となるのが中国当局の規制に対する素早い対応です。
中国滞在者がVPNなしでもログインできる専用URLを設けていることからも、中国への対応の素晴らしさがわかります。(多くのVPNサービスは、中国以外からだと公式ページにアクセスできません)
当サイトでは12vpnを10年以上使っていますが、中国からの接続に問題が起こると、以下の対応をしてくれます。
- 対処法を示したメールが来る
- サーバーの場所を変えて、良好な接続環境を維持する
- ログインURL窓口を変えて、中国からでもサイトにログインできるようにしてくれる
問い合わせに対するレスポンスも素晴らしく、たいてい1営業日中に何らかの返信を受け取れます。
そして、同時接続台数も6台あるので、家族とも共有できるのもGOODです。
唯一のデメリットは、設定もサポートも英語しか対応できないことです。
ただし、使われるのはシンプルな英語だけなので、Google Chromeの翻訳機能や、機械翻訳DeepLなどを駆使すれば、このデメリットは十分にカバーできるでしょう。
12vpnはこんな人におすすめ
- 中国利用での安定感を求めている人
- 複数の端末でVPNを使いたい人
▼公式サイトから申し込む▼
\14日間返金保証あり/
12vpnの詳細は、以下の記事をご覧ください。(30%割引クーポンの使い方の他、申し込み方法や使い方を日本語で解説しています)

ExpressVPN:通信速度とアプリの操作性が魅力の世界最大手VPN

本社 | 英領バージン諸島 |
---|---|
価格 | 1ヶ月プラン:1,425円/月 半年プラン:1,099円/月 1年プラン:734円/月 |
無料お試し・返金保証期間 | 30日間 |
サーバー台数 | 3,000台 |
サーバー設置国 | 94カ国 |
日本語対応 | アプリなどは日本語、サポートは英語 |
同時接続台数 | 5台 |
速度と安定感に優れたVPNサービスです。
メリット | デメリット |
|
|
ExpressVPNも中国で使えて、純粋な通信速度で見ると12vpnよりも優れたVPNサービスです。
接続のための初期設定もアプリのダウンロード1つで簡単にできるので、登録してからすぐに使えるという点でも12vpnよりは優れているでしょう。
ただし、中国での利用においては、ときどき接続が安定しないこともあります。
ネット上の口コミでも、「中国で接続できなくなった」、「中国からそもそもログインできない」という問題がたびたび指摘されています。(一方で、必ず復帰を遂げています)
VPNのスペックとしては申し分ありませんが、中国向けの規制対応のすばやさという点を考慮して、12vpnの次ぐおすすめと位置づけています。
ExpressVPNは、こんな人におすすめ
- 通信速度と安定感を求めている人
▼公式サイト▼
\30日間返金保証あり/
ExpressVPNの詳細は、以下の記事をご覧ください。

MillenVPN:価格と安定性で評価急上昇中の日本製VPN

本社 | 日本 |
---|---|
価格 | 1ヶ月プラン:1,496円/月 1年プラン:594円/月 2年プラン:396円/月 |
無料お試し・返金保証期間 | 30日間 |
サーバー台数 | 1,300台 |
サーバー設置国 | 50カ国 |
日本語対応 | ◎ |
同時接続台数 | 10台 |
MillenVPNは、日本の企業が提供しているVPNサービスです。
日本企業のVPNサービスは多数ありますが、唯一ノーログポリシーを掲げていて、サーバー設置国、サーバー数ともに日本のVPNの中ではトップクラスです。
日本人向けのサービスなので、日本人がよく使うサイトへの接続テストもしっかりしています。
もちろん、契約・規約、操作マニュアルやサポートなど、すべて日本語での対応となっています。
メリット | デメリット |
|
|
中国からの接続は、「OpenConnect」での接続が推奨されています。
初期設定がやや面倒で、接続のたびにパスワード入力を必要としますが、中国からの接続が安定しているのは大きなメリットです。
MillenVPNは、こんな人におすすめ
- 安価にVPNを契約したい人
- 日本語対応の安心感が欲しい人
▼公式サイト▼
\30日間返金保証あり/
MillenVPNの詳細は、以下の記事をご覧ください。

スイカVPN:中国対応が充実している日本製VPN

本社 | 日本 |
---|---|
価格 | 1ヶ月プラン:1,097円/月 6ヶ月プラン:988円/月 1年プラン:938円/月 2年プラン:878円/月 |
無料お試し・返金保証期間 | 30日間 |
サーバー台数 | 50台 |
サーバー設置国 | 25カ国 |
日本語対応 | ◎ |
同時接続台数 | 50台 |
スイカVPNは、セカイVPNと同じく日本製のVPNサービスです。
メリット | デメリット |
|
|
スイカVPNは、1-2ヶ月の短期間の利用でも、月額1,000円以下で契約できることと、同時接続台数が50台と多いことがメリットです。
そのため、ある期間だけ集中的にVPNを使いたいという方には、お得なサービスになっています。
一方で、長期利用に対する割引が少ないので、長期利用を前提とするなら12vpnやMillenVPNの方が割安で利用できます。
スイカVPNは、こんな人におすすめ
- 日本製をお手頃なVPNサービスを使いたい人
- ある期間だけ集中的にVPNを使いたい人
▼▼公式サイト▼▼
\2週間無料お試し/
スイカVPNの詳細は、以下の記事をご覧ください。

セカイVPN:老舗の日本製VPN

本社 | 日本 |
---|---|
価格 | 1ヶ月プラン:1,100円/月 |
無料お試し・返金保証期間 | 2ヶ月 |
サーバー台数 | 非公開 |
サーバー設置国 | 10カ国 |
日本語対応 | ◎ |
同時接続台数 | 3台 |
セカイVPNは、老舗の日本製VPNで、中国駐在員の中でも長く利用されてきた実績のあるサービスです。
メリット | デメリット |
|
|
価格は他のVPNサービスに比べて割高で、同時接続台数は3台までしかないことがデメリットですが、すべて日本語で対応してくれる安心感が欲しい人におすすめです。
セカイVPNは、こんな人におすすめ
- 価格よりも老舗の安心感が欲しい人
▼公式サイト▼
\最大2ヶ月の無料体験あり/
セカイVPNの詳細は、以下の記事をご覧ください。

中国におけるVPN利用の違法性
中国でVPNを使うというと、「中国でのVPN利用は違法ではないの?」と疑問を持つ人がいます。
結論からいうと、VPNの利用を厳しく制限しているものの、利用自体を違法とまでは言い切っていません。
中国でのVPN利用に関する違法性については、詳細は以下の記事をご覧ください。

中国でVPNを利用する際の注意点
中国でVPNを利用する際の注意点は、以下3つです。
- 中国渡航前に契約を済ませておく【例外は12vpn】
- 2つ以上のVPNサービスを契約する
- 無料VPNの利用は避ける
それぞれ詳細を解説していきます。
中国渡航前に契約を済ませておく【例外は12vpn】
中国でVPNを利用するときに困るのが、中国からだとVPNなしでVPNプロバイダの公式サイトにアクセスできないことです。
VPNを契約するのにVPNが必要になるというジレンマです。
そのため、中国に渡航する前にVPNの契約を済ませておくことをおすすめします。
例外が12vpnです。
12vpnには中国専用ログインURLがあり、中国からでも公式サイトにアクセスして、契約したり、設定用のファイルをダウンロードしたりできるからです。
2つ以上のVPNサービスを契約する
出張で中国に滞在するだけならVPNサービスは1つで十分ですが、中国駐在員の人は2つ以上のVPNサービスを持つのは必須です。
冒頭でも解説したように、中国当局の規制により突然VPNサーバーが使えなくなるケースがあるからです。
しかも中国から新たにVPNサービスを契約しようにも、中国からだとVPNプロバイダの公式サイトにアクセスできません。
VPNプロバイダは、当局の規制を回避できるように日夜努力をしていますが、絶対ではありません。
実際に、当サイトがかつて中国駐在時代に使っていたVPNサービスで、中国当局の規制と思われることが原因で突然アクセスできなくなったサービスもありました。
こうした理由から、中国でVPNを利用する場合、1つをメイン、1つを予備として持っておくことをおすすめします。
中国で2つのVPNを使う場合のおすすめをタイプ別に分けてみました。
タイプ | おすすめVPN |
通信速度の早いVPNを利用したい | 12vpnとExpressVPN |
日本のサポートが受けられるサービスを利用したい | 12vpnとMillenVPN![]() |
無料VPNの利用は避ける
今回紹介しているVPNはすべて有料ですが、世の中にはVPNネコやVPN Gateのような無料VPNもあります。
しかし無料VPNサービスは、以下の点からおすすめできません。
- 通信速度が遅いから
- セキュリティが脆弱だから
- 中国当局への対応が弱いから
通信速度は用途によっては許容できるかもしれませんが、セキュリティと中国当局への対応は問題です。
セキュリティに関しては、香港の無料VPNサービスが2,000万人のユーザー情報を流出するという問題も起こしています。(参考記事(英語):Report: No-Log VPNs Reveal Users’ Personal Data and Logs)
一定のセキュリティを保ち、適切なサポートをするために必ず費用がかかります。
ましてや中国の場合は、規制当局への素早い対応のためのコストも必要です。
有料VPNを仮に2つ契約しても、費用は月々約1,500~2,000円、1日あたりに換算すれば50~66円です。
十分なセキュリティを確保しながら、中国で快適なネット生活を維持できるのであれば、十分に許容できる価格ではないでしょうか。
まとめ
中国で利用できるおすすめVPNサービスは、以下5つです。
中国で使えるおすすめのVPNサービス
12vpn:中国での圧倒的な安定感(当サイト限定割引クーポンあり)
ExpressVPN:通信速度が魅力の世界最大手
MillenVPN:価格と安定性で評価急上昇中の日本製
スイカVPN:中国対応が充実している日本製
セカイVPN:老舗の日本製
▼▼比較(まとめ)▼▼
12vpn | ExpressVPN | MillenVPN![]() | スイカVPN![]() | セカイVPN![]() | |
価格:円 | 10,890 | 10,982 | 6,480 | 11,256 | 13,200 |
無料お試し・返金保証 | 14日 | 30日 | 30日 | 30日 | 2ヵ月 |
サーバー数:台 | 非公開 | 3,000以上 | 1,300 | 47 | 非公開 |
設置国:カ国 | 31 | 94 | 50 | 25 | 10 |
日本語対応 | × | ◯ | ◎ | ◎ | ◎ |
同時接続:台 | 6 | 5 | 10 | 47 | 3 |
※価格は1年プランでの比較、12vpnとExpressVPNは、1ドル=110円で計算
関連記事:個人がVPNを使うメリット・デメリットは?【仕組み・利用場面・お得な裏技まで紹介】