私は中国駐在経験もありますし、日本に戻った後も中国には何度も渡航し、出張のたびに現金を両替しています。
そんな私の経験から、中国出張における必須の準備として、中国人民元に両替する4つの方法と、その中からお得でおすすめな方法を解説していきます。
- 人民元をお得に両替できる方法を知りたい
- 自分にあった両替方法を知りたい
こんな人におすすめです。
最近では、日本人でもキャッシュレスを使えるので、興味があるなら以下の記事もあわせてご覧ください。
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人民元への両替 4つの方法
人民元への両替方法は、大きく次の4つがあります。
- 空港で両替
- クレジットカードでのキャッシング
- 宅配サービスの活用
- 金券ショップでの両替
この中で、おすすめは、「クレジットカードでのキャッシング」と「外貨宅配サービス」です。
それぞれ詳細を解説していきます。
空港で両替
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みなさんがよくやるのは、空港での両替ではないでしょうか。
しかし、この方法はおすすめしません。
なぜなら、空港での両替には大きな手数料を必要とするからです。
たとえば、人民元を中国の空港で両替すると、50元の手数料がとられます。
仮に2,000元を両替しようと思うと、手数料の時点で2.5%分を上乗せされることになってしまいます。
さらに当日の為替相場から2-3%上乗せされたレートでの交換になってしまうので、実質為替相場+5%程度の交換レートになってしまいます。
手数料は一律でかかってくるので、両替する現金が少ないと余計に不利になります。
交換レートや手数料に関しては、ホテルでの両替も同様です。
メリット
- ほとんどなし
デメリット
- 交換レートが悪い
クレジットカードでのキャッシング
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銀行のATMで、クレジットカードを使ったキャッシングができます。
たとえば、最大手の中国工商銀行なら、ATMにクレジットカードを入れて、言語選択で日本語を選択し、画面に従って出金をすることができます。
クレジットカードだと、交換レートは比較的有利で、その日の為替レートに近い相場で交換することができます。
キャッシングはクレジットカード会社からの借金ですので、年利換算で18%の金利がかかってきます。
しかし、この金利は最大でも2.5%程度に収まるので、金利を入れても後で書く他の手段よりはお得になります。
メリット
- 交換レートがよい
- 空港や街中にあるATMを利用できる
デメリット
- ATMで一回に下ろせる金額に限界がある
- キャッシングには限度枠がある
外貨宅配サービス
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現金宅配サービスを活用する方法もあります。
これは、WEB上で交換手続きをして、現金を届けてもらうというサービスです。
送料無料で、代引での受け取りも可能です。
たとえば、外貨両替マネーバンクなら、空港よりもお得な交換レートで現金を入手することができます。(7万円以上の両替が必要です)
- 日本にいる間に、事前に現金を調達してから入国したい
- 海外で慌ててATMを探したくない
- クレジットカードの限度額を気にせず現金を調達したい
こんな方に、おすすめの方法です。
マネーバンクに関するネットでの声は以下のとおりです。
中国から帰国した仲間が外貨両替の手数料が高いと怒っていた。
元を空港で両替すると9.2%の手数料。大黒屋でも8%
使わなければ帰国して更に同率の手数料。
因みに俺はマネーバンク。
人民元で手数料1.6%
ドルなら0.5%しかも外貨を着払いで宅配。
格安ですよ。
666
— 666 (@st__666) March 6, 2019
なお、最近は郵便局も局に依っては外貨両替してるそうだが、ポンドのレートを電話で聞いたら高かった。
レート+11円か12円ぐらいなのでそれだったら難波辺りの金券ショップで両替する方がよほどマシ。— ご隠居X (@ue0115) June 20, 2019
メリット
- 交換レートが空港両替よりよい
- 自宅に居ながらにして受け取れる
- まとまった両替でもクレジットカードの限度額を気にしなくてよい
デメリット
- クレジットカードよりは交換レートが悪い
- 両替できる在庫がない可能性もある
金券ショップ
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金券ショップで交換するという方法もあります。
金券ショップといえば、新幹線やコンサートのチケットを割安で販売している店ですが、外貨の両替をしてくれる店も多くあります。
店によってはセールを実施していて、有利なレートで外貨を調達できる場合もあります。
以下の写真は、名古屋某所の金券ショップでやっていたセールのときの交換レートです。
(2019年9月2日撮影:当日の為替レート1元=約14.83円)
右の写真は少し見にくいですが、右列の上から3番目、通常レートの下に黄色に赤字でセール価格(1元=15.5円、ただし100元札のみ)が載っています。
金券ショップだと、少額でも交換してくれるところも魅力です。
ただし、金券ショップが持っている外貨の在庫が限られる場合もあるので、まとまった金額を交換する場合は、店で確認する必要があります。
メリット
- セールをしていると交換レートがよいときがある
- クレジットカードの限度額を気にしなくてよい
- 少額の交換にも応じてくれる
デメリット
- クレジットカードよりは交換レートが悪い
- まとまった金額での両替の場合に在庫がないケースがある
- 金券ショップまで足を運ぶ必要がある
人民元への交換レート比較
上記の4つのレートを比較してみました。
全ての方法を全く同じ日に比較できなかったので、交換日の為替レート(平均)との差異でお得度を比較しています。
方法 | 対為替相場比 | 計算根拠 |
空港での両替 | 5%超 | 交換レート+手数料で為替相場5%超 |
クレジットカードでのキャッシング | 2.5% | ((交換レート/為替相場)+金利)-1) =((15.89円/15.86円)+2.21%) =2.5% ※2019年5月27日実施、7月10日決済のケース |
外貨宅配サービス | 3.3% | (交換レート/為替相場)-1 =15.40円/14.91円)-1 =3.3% ※2019年8月29日 |
金券ショップ | 4.0% | (交換レート/為替相場)-1 =15.50円/14.91円)-1 =4.0% ※2019年8月29日(名古屋の某金券ショップにて) |
以上の計算からもクレジットカードでのキャッシングが最もお得で、2番目が外貨宅配サービスであることがわかります。(金券ショップは、私が知っている最安値で書いています)
まとめ
以上が中国人民元への両替をする際の4つの方法比較でした。
- 人民元への主な両替手段として、「空港での両替」、「クレジットカードでのキャッシング」、「外貨宅配サービス」、「金券ショップ」の4つがある。
- 最も交換レートがお得なのが、「クレジットカードでのキャッシング」。
- まとまったお金が必要であったり、限度額が気になったりする場合は、外貨両替マネーバンクのような「外貨宅配サービス」の活用がおすすめ。
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